友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

相手の話を聞かない人

2017年04月11日 17時23分57秒 | Weblog

 名古屋市長選挙が始まった。私の住まいは市外だから街宣車が回ってくることはないが、市内の人たちはかなり喧しいことだろう。これを「ウルサイ!」などと言う人がいるが、自分たちが収めたというより取られた、税金の使い道に関心がないことが政治を低迷させている。だから政治家と公務員は安心して胡坐をかいているのに、有権者は陰でブツブツ批判するだけだ。

 河村さんとは、無党派市民派の勉強会で会ったことがあるが、私は余り共感するところが無かった。「議員報酬800万円」が彼のスローガンだが、それ以外に政策らしいものを聞かないと思っていたら、今度は名古屋城天守閣の木造復元を掲げている。それではハコモノに力を入れる古い政治家と同じではないか。天下を取ると首長はみな、「あれはオレがやった」というものを残したがる。

 河村さんとトコトン話したことはないけれど、どうも相手の話をじっくり聞くタイプではないようだ。自分の思いばかりが先に立ち、我武者羅に前に進めないと気がすまないのだろう。私のところによく電話をかけてくる女性とよく似ている。30分近い電話の99%を彼女がしゃべっている。それは先程聞いたよと思うことばかりだが、聞いてあげることで落ち着くならと思って聞いている。

 ところが今朝は近所の人の話で、「人の悪口をどうして言うんでしょうか」と言いながら、結局は悪口になっている。行為について批判するのは仕方ないとしても、学歴が低いとか家柄が悪いとか、美貌をいいことに不倫しているとか、本当とは思えない話を始める。それでいて、話し終って3分もしないうちに、「さっき話したことは、誰にも言ってない。あなたに言っただけ」とまた電話がかかってくる。「人のことは決して言ってはダメだよ」と伝えるが、もうその時は別の話に移っている。

 相手の話を聞き、自分の思いを伝え、次第に会話は深まっていくのに、こちらが話しても聞く耳が無く、自分の思いばかりに終始してしまうことは、歳を取ると多くなる。なぜなのだろう。なぜ、聞き上手になれないのだろう。

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