新学期が始まって、隣りの小学校からは元気な子どもたちの声が聞こえてくる。夏休み中のLINEはすっかり途絶えた。いや、私が朝と晩のあいさつを送らないだけで、カミさんと孫たちの会話は続いている。
茨城は半数ずつの登校のようで、次女のところの小1の孫娘は、「今日の1時間目の授業は国語です」と音声で送って来る。1日の授業の内容が離れていてもよく分かる。孫娘は登校する時と同じ服装で、教室で授業を受けている時のように、机に向かっている動画も送ってくれる。
パッタリと音信不通になっているのは、長女のところの小6の孫娘だ。すっかり大人になってしまった孫娘は、「私は忙しいの!」なのか、「そんなどうでもいいことに付き合ってはいられない」なのか、ウンともスンとも参加してこない。ちょっと寂しいが、やっぱり彼女はもう大人なんだろう。
卒業生から電話があった。私が新任教師だった時の3年生と2年生だ。3年生は少しの間、担任が病欠されたので朝のホームルームに行っていたが、歳の差があまりないので先生扱いされなかった。なのに、クラス会に呼んでくれるのだからありがたい。
卒業生と電話で話していると、先生と生徒では無く、昔からの友だちのようだ。「今何している?」という話から、卒業してからの転々とした話、現役で頑張っている話、聞いていて頭が下がる。「先生、いつか会いましょう」と呼びかけてくれる。みんな70代か、私もみんなも年取った。