ニューヨークの世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだ映像には驚愕したが、あれから20年も経ってしまった。イスラム過激派を壊滅させるため、多くの兵士がイラク・アフガニスタンへ送り込まれたが、アメリカ軍は8月末でアフガニスタンから撤退した。
帰還した兵士が「何のための戦いだったのか」と嘆いている。帰国した兵士の中には自殺してしまう人がいた。未だに戦闘に悩まされている人もいる。攻撃された方はもっと悲惨だろう。イスラム教では、攻撃しない者と闘うことは無いという。
十字軍の遠征から、ズーと中東地域は攻撃を受けてきた。自爆テロや旅客機の乗っ取りもイスラム教の人々にとっては抵抗の証なのだ。十字軍の時は、欧州人の生活必需品である香料を確保するため、イラク侵攻は石油を狙った攻撃だった。
遠征には略奪が伴う。被害を受けた者たちの苦しみは憎悪となる。困っている人を助けるイスラム教の教えは怒りとなってしまった。アジア人には「復讐の血」は流れていないのだろうか。日本軍に残虐な行為をされた中国人、アメリカ軍に枯れ葉剤をまかれたベトナム人、原爆を2度も落とされた日本人はどうして復讐しないのだろう。
攻撃しなければ復讐も生まれない。略奪しなければ憎悪も生まれない。武器を持たなければ殺戮も起きない。みんなが歌を歌えば仲間になれる。みんなで踊れば愛も育つ。そうなって欲しいと思う。