台風は過ぎ去ったようで、青い空が広がっている。風はまだ、強く吹いている。市議が手作りの「議会だより」を持って来てくれた。「天災は忘れた頃にやって来る」の見出しで、台風シーズンに備えて警戒することと、助け合いを強調していた。
「笑われても早く逃げる、笑われても笑われても早めの移動はもう鉄則」と、ちょっと笑わせる。笑えないのは市の財政状況だ。将来負担比率は前年度の6倍近い。こんな街づくりを進めてきて、市の幹部や市議は責任を感じないのかと思う。
公共事業の拡大も問題だが、人件費は隠されているようだ。正規の職員を減らし、臨時の職員を増やして、人件費を抑えているように操作している。事業の見直しと公共施設の統廃合を、「プロジェクトチーム」で検討するらしい。
チームには誰が入るのか、公開で行われるのか、疑念が残る。公共施設は市民の財産である。どうするかは利用する市民との議論が重要で、市民の合意もないまま進められては「市民不在」でしかない。行政は市民のためにあるのに、全く逆転している。
市議も「公共施設の統廃合は、地域の特性を重視し、地域住民との対話が重要」と述べている。どうか市民の側に立って、最後まで市民のために戦って欲しい。長く行政に携わっていると、「やってやっとる」と、恩着せがましい意識が行政や議員に働いてしまう。
「公務員は全体の奉仕者である」と、今一度思い出して欲しい。無給で働くボランティアではないけれど、あくまでも市民に仕える人であって欲しい。