小6の孫娘のピアノ演奏は、ジイジが言っては贔屓になってしまうが、とてもよかった。客席で見ていても、腕の動きや指の動きがとてもきれいだった。長女から、「これが最後の発表会になるかも知れないから」とメールが来ていたから、あの子ならそう言い出しかねないと思って聴いていたが、終わって会った時は思わず、「凄くよかった。来年もぜひ聴きたい」と言ってしまった。
「もう、やめるから」と言うのかと思ったら、ニコニコして頷いてくれた。長女の方を見ると、嬉しそうな顔をしている。発表会が近づいても、なかなか練習に身が入らない娘に苛立って叱ってしまったようだ。売り言葉に買い言葉で、「もう、やめる」と言ってしまったのだろう。母親の言うことが聞けなくなったのは、それだけ成長してきた証拠である。
孫娘の通っているピアノ教室は、かなり子どもの意志を尊重している。ピアノの発表会と言えばショパンやベートーヴェンやドビュッシーが定番だったのに、米津玄師の「パプリカ」やアニメの主題歌が多かった。小6の孫娘は「うっせぇわ」を、父親と連弾で「スキスキ星人」を演奏した。ジャズぽい曲が好きなのは父親の影響だろう。
プロの演奏家を目指している訳では無いから、好きなことを好きなようにやらせればいい。「中学生になったら、勉強する」とわざわざ言うのは、何を意味しているのか分からないが、私の子どもの頃に比べると、遥かに自分のことを考えているようだ。まさか、『ドラゴン桜』のように東大を目指すことはあるまいが、楽しみな子だ。
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