どんなにこの世の中が嫌でも、生きていくしかない。自ら命を絶つ人もいるけど、生きていなければ楽しいことにも巡り合えない。いつか必ずいいことがあると、楽天的な方が生きていける。経済の仕組みや歴史の流れが分かっても、それで何かが満たされることは無い。
小説は小さな人間の1コマを見せてくれる。それで何かが満たされる訳では無いが、人間の1面を知ることが出来た気にさせてくれる。優しい人もいれば、自分勝手な人もいるし、きれいな手足の人もいれば、頑丈な身体の人もいる。千差万別、いろいろな人がいるから楽しい。
テレビドラマで自分の不幸を恨んで、「私なんか、生まれなければよかった」というセリフが使われるが、先日のドラマで「私は生まれたくなかった」と言うのを聞いた。赤ちゃんに選択の意志は無いのにと呟いてしまい、生きていることに喜びを見つけられるといいねと応援していた。
きっとFacebookで、瀬戸内寂聴さんの言葉を見たからだ。「私たちは死ぬまで 人を愛さずにはいられません。人間は生まれた時から一人で生まれ 死ぬ時も一人で死んでゆきます。孤独は人間の本性なのです。だからこそ、人は 他の人を求め、愛し、肌であたため合いたいのです」。
異性の肌も知らず、求めることをめんどくさいと拒否してしまう若者たちがいるが、自ら孤独にならなくても、孤独は人間の本性なのだから、その逆の「人を求め、愛し、肌を接する」ことも本性だと思う。明日は「父の日」で、小6の孫娘のピアノの発表会なので、ブログは休みます。
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