穏やかに晴れた一日だった。花芽がぐんぐん伸びてきて、今にも咲きそうなチューリップが3本ある。このまま暖かな日が続けば、開花は早いかも知れない。皆さんに来てもらって、花を愛でる機会が今年はあるだろうか。
テレビを見ていたらフォークグループの「紙ふうせん」が、「坂の細い道を」で始まる『冬が来る前に』を歌っていた。何度聞いても、「冬が来る前に もう一度あの人に めぐり逢いたい」のフレーズが何とも寂しく悲しい。
去って行った人は決して戻らないだろう。追いかければもっと心が痛む、分かっていても、「もう一度あの人に めぐり逢いたい」のだ。歳を取れば、そんな感情も無くなってしまうと思っていたのに、人は都合よく清算など出来ないようだ。
「やっぱりフォークソングはいいなあー」と思うのは歳のせいなのだろうか。フォークソングが全盛だったのは1970年代だったと思う。私は67年に大学を卒業して教員になった。その頃の高校生は教室にギターを持ち込んで、ビートルズの曲を弾いていた。
子どもが生まれてカミさんの実家に連れて行くために、スバル360を中古で買い、車での通勤になった。ラジオから流れる歌はフォークソングが多かったと思うが、私が選局していたのかも知れない。ダークダックスが歌うロシア民謡にも聞き惚れた。
今、テレビから流れてくる曲は、みんなで踊りながら歌うためなのか、テンポが速くて軽快で、しっとりとした失恋の歌は聞かれない。歌は時代とともにあり、世相を反映するからなのだろう。
65過ぎた方(私も含めて)はフォークですし、車の中で聞くには最適です。
私の車は陽水、拓郎、かぐや姫、紙風船の前のグループ赤い鳥などが
元気に歌い続けていますよ。