ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の部隊が、モスクワへの進軍を停止し、野営地に撤収したという。ロシア軍の「ワグネル」への攻撃に対する抗議の進軍かと思ったが、途中でロシア軍の攻撃を受けないまま進軍していたので、モスクワ近辺で大規模な武力衝突になると予想した。
プーチン大統領は「ワグネル」の進軍を、「裏切り」と断じていたのに、「ワグネル」の責任者プリゴジンは反乱の罪に問われず、進軍に参加した戦闘員も罪には問わないという。報道では、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、プーチン大統領とプリゴジンとの間に立って解決策を提案したようで、プリゴジンはベラルーシへ逃亡したという。
権力者の争いは、何が本当で何が嘘か、全く分からない。だいたい、民間軍事会社があることが分からない。軍事会社とテロ組織とどこが違うのだろう。軍事会社は国に雇われ、軍隊の代わりに戦争をするのだろうが、死亡したりケガをしたりしたら、その補償も国が行うのだろう。そんな会社が存在するのは、需要があるからに違いない。
殺しを目的にする会社が存在する国は、それだけ軍隊が頼りにならないと言うことか。日本は戦争をしない「軍隊」である「自衛隊」を持っているが、それでも志願者は年々減少していると聞く。堂々と人殺しを奨励する「軍隊」だが、先日も射撃訓練場で、「銃器をもってウロウロしてみたかった」と、2人を銃殺し1人に重傷を負わせた飛んでも無い候補生がいた。
「ワグネル」のモスクワ進軍に、プーチン大統領は冷や汗をかいたことだろう。進軍を止めなかったロシア軍も不可解だが、むしろ流血を避けた賢い判断だったのかも知れない。プーチン大統領はウクライナ侵攻を、「非ナチ化、非軍事化、中立化」のためだと言った。今、その「大義」が崩れているのに、ロシア国民はまだ信じているのだろうか。
NHKのテレビドラマ『どうする家康』も、本当のところは分からない。
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