みんなでお酒を飲みながらする話は、当たり障りがなくて、笑えるようものがいい。友だちにロト6を毎回買っている人がいる。実際に6億円当たったらどうするかが話題になった。彼は、「最近姿を見ないと思ったら、カリブにいると思ってくれ。カリブの海に沈む夕陽を眺めながら、高級酒をチビチビ飲んでいるから」と言う。すると口の悪い友だちが、「カリブじゃなくて、市民病院で青息吐息だったりして」と言うと、「ああ、その可能性も高い。くじは確率の問題だから」と笑う。
巨額な金額が当たったりすると、「人生が狂ってしまうそうだ」。「その点で私は、そんなに長生きしないから、カリブで余生を楽しむよ」と友だちは言う。すると、「6億円もどうやって使うの?余生が短い人は使い切れないよ」と突っ込まれ、「ここにいるみんなに1千万円ずつあげても1億円しか使えない。5億円も残ってしまうよ」と追い討ちをかけられる。「大丈夫。1億円くらいなら使えるだろうから、まず5億円をみんなに分けてしまえばいいのよ。そうすると10人で分けてひとり5千万円。ウン、これなら私も夢が持てそう」と勝手に他人の宝くじを分配する人までいた。
くじは確率とばかりに、「いろんな組み合わせを考え、計算して購入する」と友だちは言う。「それなら、確率を研究している大学教授がいるから、ふたりで組めば間違いないのでは」と提案するが、その教授のカミさんは「ウチのも宝くじは買うのよ。それで神棚に祭っているんだけれど、そのためかえって忘れてしまい、支払期限が過ぎてしまうのよ」と笑う。確率の研究者でも神頼みなんだから、ふたりで当選番号を見つけることは無理のようだ。そんな馬鹿馬鹿しいお話の結論は、「買わなければ、夢は実現しない」ということだった。
宝くじを買う人は、当たらないだろう‥と思って買う。けれど、ギャンブルを行なう人は一儲けしようとするので、人によっては全財産をつぎ込んでしまう。ギャンブルは家庭崩壊につながる。それなのに、前東京都知事の石原慎太郎さんは東京都にガジノ特区をつくる提案をしていた。東京オリンピックに向けて、またカジノ構想が浮上してきているそうだ。夢はせいぜい宝くじ程度にしておいた方がいい。そういえば、私も宝くじ買ったはずだが、どこに隠したのだろう。
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