テレビニュースで沖縄全戦没者追悼式を見た。宮古島の中学2の女生徒が『平和の詩』を朗読した。いつも聴いても、『平和の詩』には感動する何かがある。ただ、「みるく世」の意味が分からない。「みるく世ぬなうらば世や直れ」って何なのだろうと思い、今朝の朝日、読売、中日新聞を読み比べてみた。
3紙とも詩の全文を掲載していたが、内容の解説があったのは中日新聞だけだった。宮古島民謡の『豊年の歌』にある言葉で、「平和な世がやってきて、みんなの暮らしがよくなりますように」という意味とあった。「みるく世」は未来のこと、詩は「みるく世を創るのはここにいるわたし達だ」と結んでいる。
私が創刊した地域新聞の編集長を務めている女性が、ブログに「慰霊の日」について書いていた。「自律型致死兵器は非人道的だとして使用禁止を求める声もあるというが、自律型だろうが非自律型だろうが、兵器そのものが非人道的だ。人間が人間を殺すのは非人道じゃないのか!殺人は罪になるのに、戦争で人を殺すのは罪じゃないのか!怒りを覚える。」と書いていた。
彼女と出会ったのは創刊して5年後だった。私は「軍隊など要らない。占領したければすればいい。大事なのは命を落とさないこと。戦争をしないことが政治家の務め」などと彼女に話した。彼女のおかげで地域新聞の役割はどんどん広がった。ただ、最近の地域新聞は説明不足な記事を目にするので気になるが、去った者は口を出すべきではない。「みくる世」は若い人達が創るのだから。
彼女の想い=「人間らしく生ききる社会(みるく世)」の実現を目指すことの大切さを伝えていくことが、年老いた私たちの役目だと思っています。そういう意味において「みるく世の謳」は彼女からの私たちへのエールかもしれません。
悲惨な戦争で死なない死なせないために・・・