風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

東芝後のサザエさん

2018-04-04 00:39:59 | 日々の生活
 「サザエさん」のテレビ放映が始まったのは1969年というから、今年は50年目の節目になる。その間、スポンサーは「東芝」単独から、いつしか「東芝とご覧のスポンサーの提供・・・」になり、4月1日の放送ではとうとう「東芝」の名前が落ちるという節目の年になった。
 東芝がスポンサーを降りた後釜に、「昭和天皇独白録」の原本をオークションで競り落とし皇室に寄付した高須クリニックが座れなかったのは残念(?)だったが、日産がメインで座るのはともかくとして、アマゾン(やベビー用品専門店の西松屋チェーンや大和ハウス工業)が加わることになったと聞くと、なんだか時代が変わったことを感じざるを得ない。
 我が家では、かつてテレビは東芝だったし、重電の東芝は家電でもモーターに強いという都市伝説を信じて、実は今も東芝の洗濯機が健在だ。しかし家電の「三種の神器」(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)と言われたのは遠い昔(高度成長期以前)の話だし、「新・三種の神器(または3C)」(カラーテレビ・クーラー・自動車)がもてはやされたのも高度成長期の頃の話で、まさにその頃に東芝が「サザエさん」のスポンサーとして颯爽と登場し、番組の中にも東芝のテレビなどがさりげなく配置されていた。
 早速、オープニングの歌は「買い物しようと街まで 出かけな~い。サイフを~忘れて~スマホで支払~い♪」という替え歌がはやっているらしい。磯野家のテレビは東芝ではなくなり、大和ハウスのセントラルヒーティングのお陰で東芝のこたつや扇風機も不要になり、日産のマイカーが登場し、アマゾンで購入するようになれば三河屋さんの御用聞きも不要になり、西松屋のベビー服を着たイクラちゃんの出演が激増するのではないかと噂されている。さらにアマゾンエコーによってサザエさんのうっかりがなくなるのではないかと懸念されている。
 東芝にはまだまだ頑張って欲しいのだが、さすがにここ暫くは隠忍自重か。
コメント
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