前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

高浜原発での危険なプルサーマル発電NO! 福井鉄道の脱線事故、安全最優先の運行を

2015年10月16日 | 福井県政
  昨日は、原発問題住民運動福井県連絡会の会合、山田安信勝山市語のお父さんのお通夜参列などでした。
関西電力は、高浜原発にMOX燃料を装荷する方向です。
 これは8月の共産党の福井県庁との要望交渉のなかでも「関電は新しいMOX燃料を発注し、発電所に受け入れており、このことからもプルサーマル発電を計画していることは明らかだ」と私たちが指摘していました。
 普通の原発で建設時に想定していなかったプルサーマル燃料を使用することで制御の安全性が低下する問題や、使用済み核燃料による労働者被曝の増大の危険性などが指摘されています。
 このような危険なプルサーマル発電は断じて認められません。

 会議では、ほかの団体とも調整しながら12月に福井市で再稼働反対をかかげた集会の開催をおこなうことも確認しました。

 今日、金曜日は福井県庁・関電前での再稼働反対アクションです。ぜひご参加ください。

■福井新聞・・・・ 高浜3、4号にMOX燃料装荷へ 再稼働時、関西電力が方針

(2015年10月12日午前7時20分)

 関西電力は高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働時に、原子炉でプルトニウムを燃やす「プルサーマル発電」に使うプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を装荷する方針を固めたことが11日までに分かった。4号機の再稼働前の最終手続きとなる使用前検査の申請を近く行うが、検査期間中にMOX燃料の検査も受ける方向で調整している。

 関電は2基の新規制基準に基づく安全審査でプルサーマル発電を考慮した申請を行い、原子力規制委員会もそれを踏まえた審査合格を決めた。ただ関電は東京電力福島第1原発事故後、MOX燃料の新燃料を搬入した際も、実際にいつ使用するかは「未定」としてきた。

 高浜3、4号機では現在、MOX燃料の新燃料24体(3号機用20体、4号機用4体)、3号機で一度燃やした燃料8体を使用済み燃料プールに保管。プルサーマル発電の実績がない4号機は、原子炉に装荷する前に新燃料の使用前検査が必要となっている。

 国が使用済み燃料を再処理してプルトニウムなどを利用する核燃料サイクル政策を堅持する中、関電はウランの有効利用や余剰プルトニウムを持たない観点から、再稼働時にプルサーマル発電を進めたい考えとみられる。

 2基のプルサーマル計画は、1999年に県と高浜町が事前了解した後、MOX燃料の検査データねつ造や美浜3号機の死傷事故などで中断。関電は2010年12月に3号機でMOX燃料を初めて装荷し、定期検査に入る12年2月まで国内4例目となるプルサーマル発電を行っていた。

 新基準に事実上合格した原発の中では、四国電力伊方3号機(愛媛県伊方町)もプルサーマル発電での再稼働を目指している。

 高浜3、4号機は安全審査に合格したものの、運転差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定をめぐる異議審が続いており、再稼働時期は見通せていない。


■県民福井・・・・高浜再稼働想定繰り下げ  異議審考慮せずさらに遅れも

 関西電力は十四日、高浜原発3号機(高浜町)の再稼働の想定を従来の十一月上旬から十二月下旬に繰り下げる、使用前検査工程の変更を原子力規制委員会に届け出た。高浜4号機の使用前検査の受検も同日申請し、再稼働の想定を来年一月中旬とした。ただ、二基とも福井地裁による運転差し止めの仮処分が覆らない限り、再稼働はできない。

 使用前検査は、認可を受けた計画通りに工事が完了したか規制委が確認する再稼働に向けた最終手続き。3号機は八月中旬に始まっている。変更届では、燃料の装填(そうてん)を従来の十月中旬から十一月中旬に、営業運転の開始を十二月上旬から来年一月中旬にした。

 繰り下げは、3、4号機の共用設備である防潮堤の液状化対策の審査で、関電の予想以上に時間を要したのが主な原因。仮処分の異議審や地元同意時期の影響は考慮していない。ただ、関電は「作業をどこまで進めるか異議審の進捗(しんちょく)状況、立地地域の理解を踏まえ、総合的に判断する」としており、さらに遅れる可能性がある。

 4号機の申請では、十月二十一日に使用前検査を始め、核燃料の装填を十二月中旬、営業運転の開始を来年二月中旬と想定した。

 地元同意について、西川一誠知事は大学教授らでつくる県原子力安全専門委員会で規制委の審査結果を検証した上で、高浜町、県議会、国に提示した五条件の対応状況を踏まえて判断する意向を示すが、時期は不透明。燃料装填は「地元同意の後」と明言している。

 高浜町の野瀬豊町長は年内に判断する方針だ。

 仮処分の異議審は次回、十一月十三日に開かれる。この段階で結審した場合、住民側の弁護士は決定が出る時期を「早くて年末ぎりぎり」とみる。 (西尾述志)



                ★


 鉄道事故で絶対にさけなければならないのは、衝突事故と脱線事故でしょう。それが高速なら大きな被害になるからです。
福井鉄道の今回のケースは、ゆっくりしたスピードの時の脱線で人的被害はありませんでした。
 しかし、通学時間帯で大変な迷惑を利用者にかけました。
 これから、えちぜん鉄道との相互乗り入れもすすめられます。安全軽視ではなく、安全第一での運行こそ求められます。
 それは、二度の大事故を起こして廃線となった京福から、第三セクター鉄道として甦えらせた県民の最大の願いでもあります。 

 また、労働者の労働条件も意気が阻喪し、安全運行に支障がでるようなことでは問題です。保線や管理含めて、労働者が誇りと自信をもって働けるような労働条件の充実ももとめられるのではないでしょうか。


■NHK・・・・福武線 脱線で一部終日運休

  15日朝、福井鉄道福武線の路面電車が福井市で脱線しました。
けが人はいませんでしたが、福井鉄道では福井市内を走る一部の区間で、15日、一日運転をとりやめました。
15日午前7時53分ごろ、福井市西木田の福武線の木田四ツ辻駅付近で、越前武生発田原町行きの3両編成の普通列車のうち、一番後ろの車両が脱線しました。
電車には、通勤・通学途中の人など、約200人の客が乗っていましたが、乗客や乗員にけがはありませんでした。
福武線では、警察が事故の原因を調べるため、15日夕方になっても現場に事故のあった列車を留め置きました。
このため、福井鉄道では15日、一日、田原町と赤十字前の区間で運転を取りやめて、田原町と花堂の間でバスによる代行運転を行いました。
福井鉄道によりますと、脱線した3両目の列車の前の車輪が進行方向に向かって左側に数センチほどずれているということです。
また、会社の調べによりますと、レールの幅が何らかの原因で基準より若干広がっていたと言うことで会社や警察が事故の原因を調べています。
福井鉄道は広がったレールの幅を元に戻す補修作業を行っていて、16日は始発から通常通り運行する予定になっています。
福井鉄道は「ご利用のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしましたことを深くおわび申し上げます。
今回の事故原因を究明し、今後、このような事の無いように、再発防止に努めてまいります」というコメントを出しました。

10月15日 19時03分