物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

江戸しぐさ

2008年06月03日 | Weblog
 2日は朝から晩までずっと強い雨。気分も乗らない。
会社からの帰り道、天王寺駅から近鉄南大阪線の南側の道を家に向かって歩いていた。
 ガードレールの内側の歩道は、結構狭い。特に傘を差している時など、反対側から歩いてくる人とのすれ違いは結構大変。
 そんな時に前方から、チンピラ風のオッサンがこっちへ向かって歩いてくるのを発見。スキンヘッドにヒゲをたくわえ、品のない柄モンのシャツ(天王寺界隈に多いタイプ)。さらに間の悪いことに、ちょうど二人の間に電柱が立っており、歩道が余計に狭くなっている。
 (あちゃー。歩く速度からすると、ちょうどすれ違うタイミングに電柱がくるで。余計に狭なってるやんか。半身になっても、傘横へどけても、きついなあ。ちょっと早足で歩いてこっちが先に電柱越えよか。いや、向こうも速度上げてきたらやばいな。よし、電柱の前で立ち止まってオッサンやり過ごすかぁ~)以上、0.2秒。
 そして、私が電柱の前で立ち止まろうとした、その時である。同じく電柱の反対側に迫ってきたそのオッサンが、先に立ち止まり、サッと歩道の端に寄って、差していた傘を極端に斜めにし、私を行かせてくれようとしてくれた。えっ!?と一瞬思ったが、すぐに通らせてもらい、オッサンとすれ違いざまに、「すんません。」と小声で言った。
 (あ~、オッサン、結構ナチュラルな身のこなしやったぞ。これがいわゆる「江戸しぐさ」の中で有名な「傘かしげ・肩ひき」ってやつかぁ。チンピラ風ジェントルマンに一本取られたな。)
 どしゃぶりの雨の中、少し良い気分にさせてもらった。これぞ大人の街、天王寺。
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ビーチ・ボーイズ『パーティ』

2008年06月03日 | Weblog
 以前、ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』の良さが何回聴いても分からないということを書いた。その後「それならお前は一体ビーチ・ボーイズのどのアルバムが好きなんだ?」という突っ込みがあるわけでもないが、せっかくなのでフェイバリットアルバムを記しておこう。
 ズバリ『パーティ』。1965年発売の企画アルバムである。当時彼らはキャピタルレコードとの契約で、アルバムを年3枚シングルを年4枚発表することになっていた。この年、『トゥデイ』、『サマー・デイズ』というアルバムを世に送り出したが、契約上あと1枚足りず、それで本アルバムを急遽録音した。
 『パーティ』という名が示す通り、部屋でパーティをしながら、参加者に向けてビーチ・ボーイズが演奏する、という想定で録音した一種のライブ盤である。この中で彼らは、自分たちの曲だけでなく、昔のポップスやビートルズやボブ・ディランの曲などを実にリラックスしながらカバーしている。皮肉なことに割りとイージーに作ったにもかかわらず、最後の曲『バーバラ・アン』はシングルカットされ全米2位を獲得している。
 お気楽さが聴いてて心地良い。友人とワイワイと部屋で飲んでてBGMにかけたりすることもあった。
 私がビーチ・ボーイズに求めるのは、ブライアン・ウィルソンが目指した前衛的かつ先進的な音楽性ではない。ミーハーなファンと思われるかもしれないが、カリフォルニアの暖かな太陽、青い海、白い砂浜、ビキニの女の子、車といったものを連想させるハッピーでキャッチーなヒットチューンである。
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