先日出てきた天王寺の青年実業家O君のネタをもう一発。O君の店(バー)の運営には独特のポリシーがある。自ら客を選別する。要は気に入らない客は排除する。
それはもう徹底していて、自分の店に来てほしくなさそうな客に対しては、傍から見ててもはっきりと冷たい態度をとる。例えば一見さんで店に入ってきて、やたら偉そうだったり、店内で大声で携帯で話したりする客には、あからさまに憮然とした表情を向ける。あるいは、いけてないルックスで知ったかぶりでマニアックなカクテルを注文したりする客には、「そんな酒知りませんわぁ」とそっけない。
今まで2~3度そういうシーンに遭遇した。当然そういう客はほどなく帰っていき、再び来ることはないだろう。
客が帰った後私は、「O君、そういうとこハッキリしとんなあ。」と笑うが、彼曰く、「これは僕の考え方ですねん。」と持論を述べる。「ああいった客を増やしていってもダメです。他の常連さんが来てくれへんようになるかもしれんでしょ。僕の店に来てくれるお客さんは“ええ感じの人”で固めたいんですよ。バーの店主は、長い目で見て店に合った客層をつくっていかなあきませんよ。」
CSとは対極のクールな考え方だが一理ある。そもそも彼の店はどこもそれほど大箱ではなく、リピート客中心にやっていけるような規模である。いたずらに拡大路線を目指すより、きちんと店のコンセプトと客層をコントロールしていくのも一つのやり方だろう。昭和町の一店目を皮切りに、天王寺へ進出してきて約10数年。定期的に店舗を増やし、実績を伸ばしている事実から見ると、O君流の“ニッチ・マーケティング”は正なのだろう。
それはもう徹底していて、自分の店に来てほしくなさそうな客に対しては、傍から見ててもはっきりと冷たい態度をとる。例えば一見さんで店に入ってきて、やたら偉そうだったり、店内で大声で携帯で話したりする客には、あからさまに憮然とした表情を向ける。あるいは、いけてないルックスで知ったかぶりでマニアックなカクテルを注文したりする客には、「そんな酒知りませんわぁ」とそっけない。
今まで2~3度そういうシーンに遭遇した。当然そういう客はほどなく帰っていき、再び来ることはないだろう。
客が帰った後私は、「O君、そういうとこハッキリしとんなあ。」と笑うが、彼曰く、「これは僕の考え方ですねん。」と持論を述べる。「ああいった客を増やしていってもダメです。他の常連さんが来てくれへんようになるかもしれんでしょ。僕の店に来てくれるお客さんは“ええ感じの人”で固めたいんですよ。バーの店主は、長い目で見て店に合った客層をつくっていかなあきませんよ。」
CSとは対極のクールな考え方だが一理ある。そもそも彼の店はどこもそれほど大箱ではなく、リピート客中心にやっていけるような規模である。いたずらに拡大路線を目指すより、きちんと店のコンセプトと客層をコントロールしていくのも一つのやり方だろう。昭和町の一店目を皮切りに、天王寺へ進出してきて約10数年。定期的に店舗を増やし、実績を伸ばしている事実から見ると、O君流の“ニッチ・マーケティング”は正なのだろう。