(たまたま「今の研修所の古くさいパイプ椅子を軽いモダンなものに買い換えられないか」かという議論をしていて思いついた話・・・。)
趣味の範疇だが、本や雑誌でデザイン関係のものを読むことが多い。デザインというと、一般的にはアートとしてのデザインや、工業デザインなどを指す(写真はデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンのデザインした椅子。これはアートか?それとも工業デザインか?)。
しかし、このデザインという概念、仕事そのものにも適用されうるものではないか。つまり仕事の仕組みややり方も、「デザイン上きちんと組み立てられているか、あるいは美しいか」という観点で確認するのである。
以前不動産会社に出向している時に、あるマンションデベロッパーと仕事をした。当社の遊休地に先方の賃貸マンションを建てないかということで提案を受けていた。先方からのプランは悪くなかったが、こちらも法人故、意思決定まで日数がかかり、しばらく返事ができずにいた。
すると担当営業マンが再度訪問してきて、「返事に時間がかかるのであれば、この『回答延期願い』(タイトルは正確には覚えていない)にサインをして、提出してほしい。」と言ってきた。それには腹が立って、「何で事業主の我々が、返事が遅れることを、そっちにお願いして承認してもらわなければならないのか!?」 先方も失礼は重々承知だったようで、私に平謝り。
実はこれは先方が営業上使う手法だそう。迷っている事業主には、必ずこのタイミングで、こういった書類を出させるようにする、というのが会社から決められたやり方らしい。これによって、個人の素人オーナーに対して立場上精神的に有利に立てるというのである。「法人である御社には失礼と思いつつも、営業マンはすべてこのパターンでやらなければならないもので・・・。」
罪滅ぼしのつもりか、それをきっかけにそのオシャベリな営業マンは、同社の営業戦術を色々と教えてくれた。詳しくは書けないが、提案からクロージングまでのアクションが非常によく整えられている。頭の中で流れが描けるようなイメージである。経験の浅い営業マンでもやっていけるな、と感じた。同社が急成長しているのも肯けた。
たまたま営業の仕事を例に出したが、このように事務系の仕事のやり方もすっきりとデザインされている必要がある。私が関わっている仕事上の制度やルールにしても、長年マイナーチェンジが施され、所々に個別対応したり、イレギュラーな経過措置が適用されている部分がある。
「デザイン」という視点から再構築するという考え方もあるかもしれない。
趣味の範疇だが、本や雑誌でデザイン関係のものを読むことが多い。デザインというと、一般的にはアートとしてのデザインや、工業デザインなどを指す(写真はデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンのデザインした椅子。これはアートか?それとも工業デザインか?)。
しかし、このデザインという概念、仕事そのものにも適用されうるものではないか。つまり仕事の仕組みややり方も、「デザイン上きちんと組み立てられているか、あるいは美しいか」という観点で確認するのである。
以前不動産会社に出向している時に、あるマンションデベロッパーと仕事をした。当社の遊休地に先方の賃貸マンションを建てないかということで提案を受けていた。先方からのプランは悪くなかったが、こちらも法人故、意思決定まで日数がかかり、しばらく返事ができずにいた。
すると担当営業マンが再度訪問してきて、「返事に時間がかかるのであれば、この『回答延期願い』(タイトルは正確には覚えていない)にサインをして、提出してほしい。」と言ってきた。それには腹が立って、「何で事業主の我々が、返事が遅れることを、そっちにお願いして承認してもらわなければならないのか!?」 先方も失礼は重々承知だったようで、私に平謝り。
実はこれは先方が営業上使う手法だそう。迷っている事業主には、必ずこのタイミングで、こういった書類を出させるようにする、というのが会社から決められたやり方らしい。これによって、個人の素人オーナーに対して立場上精神的に有利に立てるというのである。「法人である御社には失礼と思いつつも、営業マンはすべてこのパターンでやらなければならないもので・・・。」
罪滅ぼしのつもりか、それをきっかけにそのオシャベリな営業マンは、同社の営業戦術を色々と教えてくれた。詳しくは書けないが、提案からクロージングまでのアクションが非常によく整えられている。頭の中で流れが描けるようなイメージである。経験の浅い営業マンでもやっていけるな、と感じた。同社が急成長しているのも肯けた。
たまたま営業の仕事を例に出したが、このように事務系の仕事のやり方もすっきりとデザインされている必要がある。私が関わっている仕事上の制度やルールにしても、長年マイナーチェンジが施され、所々に個別対応したり、イレギュラーな経過措置が適用されている部分がある。
「デザイン」という視点から再構築するという考え方もあるかもしれない。