ルーキーの三浦皇成騎手(18歳)が、先週土曜日の福島競馬1R(2歳未勝利)で、アドバンスヘイローに騎乗して1着となり、通算70勝目をマーク。武豊が持っていた、JRA新人年間最多勝記録(69勝=87年)を21年ぶりに塗り替えた。不滅と言われていた武豊の新人最多勝記録をついに抜いてしまった。
5月、20勝くらいの時点で世間は騒ぎ出した。脅威的なスピードで勝ち星を積み重ねていく若き天才。TV・新聞などでも取り上げられ、私も「これはすごいな。」と思いながら新聞の特集記事なんかを切り抜いて置いていた。
コネが強い競馬界で、まったくそういうものもなく、幼少の頃から乗馬に親しみ、乗った馬の性質やクセなどをすべてメモに付けていたという。スポーツは剣道や器械体操など、すべて騎手に必要な筋力、バランス感覚を養うために行っていた。騎手という職業柄あまり体重(筋肉)は増やせないが、それでも背筋力200kg以上あるそうだ。
先日も近所の焼き鳥屋のカウンターで夕食をとっていたら、横のおっちゃんたちが、三浦の話で盛り上がっていた。「あいつはほんまに18歳か!?」、「インタビューでしゃべってんの聞いてたらワシらよりよっぽどしっかりしとるでぇ。」 ある女性アナウンサーも三浦に取材して「ルーキーとは思えない。まるで引退したベテラン騎手が、長かった自分の競馬人生を振り返っているような口調でした。」とTVで言ってた。確かに非常にロジカルに話すし、選ぶ言葉も的確である。知能も相当高いのだろう、超一流のアスリートはバカではなれない。
「騎手になるために“生まれて”きた男」みたいな言い方をメディアはしているが、それは正確ではない。天才と秀才が備わった彼には「騎手になるために“生きて”きた男」と評すべきだと思う。とてつもない18歳、今後どこまで成長するかが楽しみである。
唯一、心なしか巨人の内海と顔が似ている点だけが気になる・・・(^_^;)
(三浦皇成) (内海哲也)