『俺は、中小企業のおやじ』(鈴木修著、日本経済新聞社)を読む。
著者は私の尊敬する経営者の一人である。
今年1月17日に本ブログで「鈴木修氏の時代を読む目」という記事を書いたその1ヶ月後に本書が刊行され、ずっと読みたいと思っていた。いったんページを開くと一気に読了!それくらい興味深く迫力のある中身である。現在ビジネス分野でベストセラー上位にいるのがよく分かる。ネットの書評などを見ても「勇気をもらえる」とか「元気になった」というようなことを書いているアフィリエイトが多いがまさにその通り。
また単なる武勇伝や苦労話にとどまらず、「『売上高』と『取扱高』の違い」や「『率』は実態を覆い隠す。『個数』と『金額』で判断するべき」といった鈴木氏自身の事業感や経営論も定量的に述べられている。
先日、経営危機に陥っていた米自動車大手クライスラーは、連邦破産法適用をニューヨークの破産裁判所に申請し経営破綻した。引き続きGMも予断を許さない状況だ。もうこうなったらGMの再建は鈴木氏にやってもらったらどうだ!?