物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

ワークシェアリングの功罪

2009年05月09日 | Weblog
 家族で「爆笑レッドカーペット」を見る。1時間の番組中20組くらいがネタを披露する。大半は知っている芸人だ。世間では「売れっ子」とされているレベルでも、まだまだこんなショートネタ番組に出なければならない現状がある。
 それもそう。たけし、さんま、紳助、タモリ、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン等々、80年代から活躍している芸人がまだまだ冠番組で幅を利かせている。それに、ナインティナイン、さまぁ~ず、くりーむしちゅー、爆笑問題、ロンドンブーツ、ネプチューン、今田耕司、東野幸治あたりが続く。この辺りの“牙城”もまだまだ崩れないだろう。
 芸人がメディアのキャパシティ以上に存在するから、こういう時間を切り刻んで出演者を増やすような番組を制作していかなければならない。視聴者のニーズすなわちデマンドサイドではなく、サプライサイドからの事情なのだ。一種の「ワークシェアリング」である。そしてもちろん一般企業と違って、ベテラン芸人に定年退職はない。ましてや早期退職制度や新規採用抑制といった「雇用調整」もない。まだまだ芸人は増え、シェアしきれない状況に陥り、今よりさらに厳しい生存競争を勝ち抜いていかなければならなくなる。たとえゴールデンとはいえ、ネタのハイライトだけやって少しばかりウケたところで、若手芸人は満足してはいけない。やっとスタートラインに立ったくらいのレベルなのだ。もっともっと試練にさらされるべきだ。

 何が言いたいか。審査員が『満点大笑い』を出し過ぎだということである。アマいよ。
コメント
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