『こころを動かすマーケティング』(魚谷雅彦著、ダイヤモンド社)を読む。
友人から薦められて本書を読んだが非常に面白かった。
1991年、著者魚谷氏は、39歳でヘッドハンティングされて、日本コカ・コーラの取締役上級副社長に就任。着任早々の課題は、缶コーヒーシェア2位の「ジョージア」(1位はサントリー「BOSS」)を1位にすること。そのため、当時すでに決まっていたアメリカでのTVCM撮影を、自身の判断で数千万円の違約金を支払い、直前でキャンセルし、日本独自のコンセプトで新しく作り直し、「男のやすらぎキャンペーン」で大成功しシェア1位へ導いた。また、たった3日間の地方の市場調査だけで「これは売れる」と確信し全国販売へと突き進んだ「爽健美茶」発売時の逸話。マーケティングの実例で出てくる商品が馴染み深いものばかりなので分かりやすい。
終章「マーケティングとは経営そのものである」では、自身の経営やマーケティングに対する考え方を述べている。印象深かったのは、「優秀なマーケターは自然に育っていく」という言葉。マーケティングとは人の行動や心理といったものに興味を持ち、そこに何か新しい価値をつくっていこうという思い、こだわり、志である。したがって、頭でっかちにマーケティングをとらえすぎるのではなく、人について考え、人について思い、人を喜ばせたい、人の心を動かしたいという思いを持っていればマーケティングの真髄へ行き着くという。
人の心を動かすためにどうするか・・・、まさに本書のタイトルどおりである。
友人から薦められて本書を読んだが非常に面白かった。
1991年、著者魚谷氏は、39歳でヘッドハンティングされて、日本コカ・コーラの取締役上級副社長に就任。着任早々の課題は、缶コーヒーシェア2位の「ジョージア」(1位はサントリー「BOSS」)を1位にすること。そのため、当時すでに決まっていたアメリカでのTVCM撮影を、自身の判断で数千万円の違約金を支払い、直前でキャンセルし、日本独自のコンセプトで新しく作り直し、「男のやすらぎキャンペーン」で大成功しシェア1位へ導いた。また、たった3日間の地方の市場調査だけで「これは売れる」と確信し全国販売へと突き進んだ「爽健美茶」発売時の逸話。マーケティングの実例で出てくる商品が馴染み深いものばかりなので分かりやすい。
終章「マーケティングとは経営そのものである」では、自身の経営やマーケティングに対する考え方を述べている。印象深かったのは、「優秀なマーケターは自然に育っていく」という言葉。マーケティングとは人の行動や心理といったものに興味を持ち、そこに何か新しい価値をつくっていこうという思い、こだわり、志である。したがって、頭でっかちにマーケティングをとらえすぎるのではなく、人について考え、人について思い、人を喜ばせたい、人の心を動かしたいという思いを持っていればマーケティングの真髄へ行き着くという。
人の心を動かすためにどうするか・・・、まさに本書のタイトルどおりである。