物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

村木厚子被告人・無罪

2010年09月12日 | Weblog
 金曜日、大阪地方裁判所は、郵便割引制度に関係した偽の証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた元厚生労働省局長の村木厚子被告人に対して無罪(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
 昨年、村木氏が逮捕された当時から「人の良いオバサンが悪い奴らにはめられた」ような違和感があった。この人に関しては関係者から悪評がまったく聞こえなかったからだ。通常こういったスキャンダルはマスコミには格好のネタで、週刊誌が「エリート女性官僚の裏の顔」みたいな二次報道をするのが常である。だが実際はそうではなく、彼女の有能さや仕事熱心さ、障害者問題を自身のライフワークとする姿勢などを紹介し、「なぜ彼女が逮捕されなければならないのか」あるいは「関係者による彼女を支援するネットワーク」についての記事が多かった。
 そんなところからも今回冤罪にならずに済んで本当に良かったと思う。長妻厚生労働大臣は「無罪確定ならそれなりのポストへお戻りいただく」と言ってるらしいが、「それなり=局長級」ではダメ、こんな素晴らしい人、事務次官になってもらったら!? 大臣、たまにはええ仕事してや。
 一方、大阪地検特捜部には、この事件を通じて民主党政治家と厚労省官僚の不適切な関係を暴く、という目的があったのだと、新聞・TVでは、当初検察側が“一方的に”描いていた事件の構図を盛んに報道する。でもそれはあくまで大義名分で、そんなものよりも、「東大出身でないくせに人格者で抜群に仕事のできるタタキ上げエリート女性官僚」に対する特定の人のやっかみや差別意識が捏造の理由の一つではないか。そんな絶望的なこと思いたくもないが、何だか思わざるを得ない。
コメント
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