物部の森

日常感じたこと、趣味のこと、仕事のこと・・・等々
日記風に書いてます。

それを「希望」と名づけよう

2011年03月13日 | Weblog
 この土日の2日間、東京国際フォーラムで、佐野元春デビュー30周年記念ツアーのラスト公演が行われる予定だったが、地震の影響で延期になる。
 12日(土)、ファンサイトには、元春からの「また日を改めて、みなさんと会いたいと思います」という本人からのメッセージが掲載されていた。残念だが仕方がない。
 そして、翌日曜日朝早く、Twitterに「元春がファンサイトに詩を載せている」という情報が数多く舞い込む。慌てて起きてチェック。そこには素晴らしい詩が綴られていた。


それを「希望」と名づけよう


街が揺れた夜、君はひとり無断で、
市営プールに潜りこみ、身体を水に浸した

そして暗がりの中、瞑想した

人は時に、光に水に、雨に風に、感謝し、
人は時に、光に水に、雨に風に、屈服する

この闇の向こうに震えるのは
誰か、嘆きの声

同胞の不在は確かに不可解だ

それはそうだ
しかしどうだろう

君は偽善の涙など流さないと誓ってくれ
決まりきったお悔やみなど無用だと言ってくれ

夜が明けて、そこにいつもどおりの太陽が照り、
草木は首をもたげ、
鳥たちは空を往く

あぁ、美しくも残酷なクリシェ!

一方で、
君の身体の細胞ひとつひとつに染みいる光はどうだ
傷だらけではあるが依然雄々しいその筋肉はどうだ

そうさ、君は同胞の不在を気にかけているんだろうが、

たとえば、
偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?
たとえば、
生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?

不謹慎だとわめく偽善者を後に残し
君が光を放つことで、友を弔うんだ

それを「希望」と名づけていいんだよ

余震は続く

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2011年 誕生日に寄せて
佐野元春


がんばっていかなアカンで!
コメント
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