物部の森

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日記風に書いてます。

【書籍】街場の大学論

2011年05月19日 | Weblog
 『街場の大学論』(内田樹著、角川文庫)を読む。

 4年前に『狼少年のパラドクス』という若干意味不明のタイトルで出版された単行本に、文部科学省私学行政課長の杉野剛氏との2度目の対談を新たに収録して文庫化したもの。
 前半はウチダ先生のブログの中で、教育や大学について書かれているものをエディットしている。時系列もバラバラで、ある程度テーマごとに括っているだけだから、全体としての繋がりはあまりない。同じ内容が何度か出てきたりしているし。でもそれぞれにウチダ先生の思考が感じ取れる。
 最後の章は、文科省の杉野氏との対談。単行本のときの初対談と、今回の文庫本収録のため「リターンマッチ」の2回分が掲載されている。教育行政の中枢にいるキャリアと、教育行政を批判し続けてきたアナーキーな大学教授が、高等教育についての危機感を共有し、同じような課題を持っているところが興味深い。
コメント
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