大朝で高名なもののひとつにテングシデの群落があります。テングシデはイヌシデ(カバノキ科クマシデ属)の突然変異による変種と言われています。通常突然変異による生物は一代限りで終わりますが、テングシデは代々受け継がれてここ熊城山の麓で群落を形成し続けています。世界でもここにあるだけの珍しい植生で、2000年に国の天然記念物に指定されています。大朝からの帰路に立ち寄りました。
↓ 幹や枝がクネクネと曲がりくねったのがクマシデの特徴です。
↓ 熊城山の麓の斜面に約100本のテングシデの群落が広がっています。
↓ しっかりとした幹がクネクネと曲がって広がる枝を支えています。
↓ 天狗が住んでいると言われても違和感のないほどに複雑怪奇なテングシデの枝ぶりです!
↓ イヌシデの紅葉は美しいと聞きますが、テングシデの紅葉の話はあまり聞きませんし、見たこともありません。この複雑怪奇な枝が美しい紅葉で包まれるのを見るのは夢なのでしょうか!?
↓ 「この木に登れば天狗に投げられる」「木に傷をつけると天狗のたたりをうける」などと地元の人たちは言い伝えて、この貴重な群落を守り通してきたようです。
↓ 群落への入口に立てられた道標!