時期的に少し遅きに失したかと危惧しながら塩ヶ森のスハマソウ生育地を訪ねました。塩ヶ森は愛媛県東温市の川内地区にある標高525mの里山です。運良くスハマソウはまだ満開の状況で、枯葉が積もった山の斜面で昨年よりも株数を増やして様々な色合いで咲いていてくれました。山頂部は園地となっており、そこもひと歩きして咲き始めた春の花々をも楽しみました。〔3月18日(日)〕
↓ ドライブウェイ脇の斜面に群落をなして満開状態のスハマソウです。
↓ 可憐に咲くスハマソウ(キンポウゲ科)です。葉は常緑で先端が三つに破裂しミスミソウの葉に似ていますが、裂片の先端が丸くなっているのがスハマソウの特徴です。
↓ 青みがかった花が集合していました。花弁のように見えるのは実は萼片で、その内側に多数の雄しべ、雌しべが見えます。
↓ 赤紫色を帯びた花と白色の花の集合体です。太平洋岸に生育するスハマソウは白色が多く、日本海側はさまざまな花色が見られると言われています。
↓ 完全にピンク色のスハマソウです。その他にもここには青味がかったもの、赤紫色がかったものなど多様な色合いの花が見られ、日本海側の特徴をもっているようです。
↓ こちらは純白色のスハマソウです。
↓ こうした崖状の斜面に群落をなして咲いています。
↓ スハマソウ育成地近くの展望台から松山平野、東温市街地の大眺望が望めました。
↓ 山頂直下の駐車場近くから見上げた山頂部です。山頂部にはTV放送用などのアンテナが林立しています。
↓ 山頂直下の斜面の園地には様々な花木が植えられています。ピンク色のヤブツバキもそのひとつです。
↓ 咲き始めたコブシの花。遥か高みに皿ヶ嶺(1,278m)の山頂部が望めます。
↓ 園地の陽だまりに沢山咲いていたのはタチツボスミレのようです。
↓ こちらは濃紫色のスミレです。
↓ 一株だけ見付けたのは早咲きのミツバツチグリ(バラ科)でしょうか。
↓ 塩ヶ森山頂に建つ二等三角点です。
↓ 眼下には山々に囲まれた井内の集落が俯瞰出来ました。後背は東温アルプスの尾根です。
↓ 遥か望むはすっかり雪解けが進んだ石鎚山塊です。石鎚山々頂は残念ながら雲の中でした。