ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

映画「砂の器」

2018-12-31 13:56:48 | Movie
映画「砂の器」。原作もよんだことがなかったし、映像化されたものも観ていなかった。忘年会で、年配の同僚が勧めていたこともあり、何気なくamazon videoで検索したら、デジタル化された丹波哲郎主演のものが無料で見られるようだったので、見てみた。

なんとなくストーリーは知っていたけど、まあよかった。展開は水上勉の「飢餓海峡」によく似ているのだけど、私は断然、飢餓海峡の方が面白かった。小説を先に読んだからかな。砂の器も、小説を読めばもっと味わい深いかもしれない。「その人とこの人が同一人物だという証拠はまだないのでは?」などと思ってしまったので。その辺、飢餓海峡は180分を超える大作になっているので、映画でも丁寧に描かれていた気がする。

次は、「天国と地獄」見直したいなぁーと思ったけど、それはamazon videoでは見られないようだ。だいたい、iphoneで観るのは画面が小さすぎるよなぁ。

映画「ブルックリン」

2017-09-04 21:16:44 | Movie
ひと月前くらいにDVDで観たのだが、未だに「よかったなぁ」と思っている。人生に”if”があったならーーーというのは誰もがちょいちょい思うことだし、ドラマの定番である。1920年代に仕事を求めてアメリカへ移民した人たちは、そのドラマを地で行っていたということなのだろう。アイルランドからの移民たちが多く住んだというブルックリンで、若い女性が、そのifに揺れ動く物語でした。

若いということは、エネルギーが有り余っていて、物事がドラマチックに揺れ動きがちなのだ。

oh! ブリジット・ジョーンズ!

2017-04-29 15:44:34 | Movie
今、映画「ブリジットジョーンズの日記」シリーズの最終作を観終わったところ。昼にビール飲みながら。あぁ幸せ。40代の恋愛もいいなぁ。ブリジットも、彼役のマークも、歳をとり、マークのシワも素敵だ。

過去作を調べると、第1作が2001年。第2作が2004年。2つとも、たぶん大学生時代にDVDで観た。たぶん、社会人になってから観直した。このバカな感じ、でまた自分を女子だなぁと実感する感じ。二児の母となった今もたまらない。oh マーク!!という心の叫び(今、昼からのビールで酔ってます)。

ブリジットジョーンズが終わってしまったから、この気持ちは別のコリン・ファースの作品にでもぶつけようかな…。

追記
翌日も残り香がすごくて、夜に映画後半部分を観直したという。出産シーンでマークがブリジットにかける言葉とか、最後の結婚式のシーンでマークの心の底から滲み出る嬉しい表情とかがリフレインされて。
このシリーズの主役はブリジットだけじゃなくてマークもそうで、どうにもこうにも感情表現が下手で理屈っぽい彼が、どう感情を伝え、理屈に合わないブリジットへの愛を受け止めるかというストーリーなんだなぁ。いやぁ、ハマってますね私。

テレビドラマ観て中年化してます

2017-04-28 05:11:10 | Movie
また、連ドラを観ている。朝の4時半から。

今観ているのは、

恋がヘタでも生きてます
あなたのことはそれほど

の2つ。

恋がヘタでも〜は、田中圭がいい。田中圭は身近なハンサムって感じがして、まだ独身の友人が少し重なって、そうやって楽しんでいるあたりすごく自分が「中年化」している気がする。

あなたのことは〜は、結婚してから、前からずっと好きだった初恋の相手と再会して体の関係も持ってしまって戻れない…という話。「昔好きだった人と偶然再会する」って悲劇だなと思う。自分にこの人っていう人がいるわけじゃないけど、もしいたとしたらどうか偶然出会ったりしないでくれと願う。そんな場面になって、理性的に行動できるか自信はないから、そういうアクシデントが起こらないように努めたい(笑)。悲劇すぎて次からもう観ないかも…。

明日は、ブリジットジョーンズの日記シリーズ最新作のDVDを観なくては。堂々と、中年になっても恋にドタバタしている女性の話に違いない。
二十代に楽しんだ映画。青春の続きは、いつか終わりが来る。このシリーズもたぶん最終作だよなぁ、寂しい!

映画「ハドソン川の奇跡」

2017-02-18 05:47:19 | Movie
面白かった。DVDで鑑賞。

トム・ハンクスは、こないだはブリッジ・オブ・スパイで弁護士だったのに、今回は定年間近のパイロット。すごいなぁ、人間臭さが醸し出されている。

アメリカの公聴会という仕組み。金融危機やクリントン大統領の不倫疑惑でも、議会の前で尋問される場面をテレビで観た。面白い仕組みだと思う。日本でも。たとえば天下り問題で事務次官が呼ばれたりと国会尋問はあるが、それとはまた違って専門委員会が作られる形式?なのか、よくわからないが、興味深い。
ただ、呼ばれる方はたまったものではない、というのがこの映画。真実を決めるのは誰なのか。ディベートのような戦いの結果、真実が確定していく物語。

映画「帰って来たヒトラー」

2017-01-16 06:03:49 | Movie
ヒトラーが、最後に潜伏したとされる地下壕から、現代のベルリンに蘇り、自分のいた時代との違いに戸惑いつつも、彼をコメディアンとみなしたテレビ局がもてはやし、ストレートで先導的で差別的な物言いに視聴者の支持を得て、人気者になっていくというストーリー。実家にも帰らずにいた年末年始に家で見ました。

人間には、「素直になりたい欲求」みたいなものがあって、いままでの近代ではそれがカッコ悪い、下品な自分をさらけ出すようなもの、と見なされていたが、今の世の中、それが肯定されているのかもしれない。ツイッターやブログで書かれているのを読んで、自分だけじゃない、というかこれが人間なんだ、無理して格調高いものを受け入れる必要なんてないじゃないか。それが、例えば難民の受け入れなど、公的財源が必要なものならなおさら声は大きくなる。こういうのを反知性主義と言うのだろうか。

もしかしたら、子どもを持たない人が多くなっているのも、「素直万歳」派が多い理由かもしれない。子どもの前で、本当に移民難民はこの国に来るな、などと大きな声で言えるのだろうか?

この映画では、ドイツで移民難民に困っている、「追い出せ!」と叫ぶヒトラーに同調する人々が描かれ、彼を取り上げて視聴率を稼ぐテレビ局が描かれている。トランプ大統領の登場と重ね合わせてしまうのは私だけじゃないだろう。
ドキュメンタリーとしてもコメディーとしても成立していて上手い映画だと思う。

『ブリッジ・オブ・スパイ』ほか

2016-07-18 14:05:02 | Movie
最近観た映画。主に週末のうち、夫も休みの日で、上の子2歳児を遊ばせ尽くして寝かせた後、借りてきたDVDを観るパターン。

ブリッジ・オブ・スパイ
冷戦期のアメリカで逮捕されたソ連のスパイ。裁判に掛けられる前から国民が死刑を叫ぶ中、その弁護を引き受けた弁護士の話。実話。鉄のカーテンが突如建設された当時のベルリンの様子も生々しい。
政府ではなく、民間人としてパブリックな仕事をすることの気概を感じた。トムハンクスはよいおじさんになったものだ。

海街diary
女4姉妹が鎌倉に暮らす。まあ味のある日常を描くという感じ。姉妹ってどんなもんかなーと、うちの娘2人の将来を少し重ねました。綾瀬はるかと長澤まさみみたいになるとはまさか思ってませんが。

怒れる11人の男たち
映画版は大学生時に観たが、テレビドラマ版があり、ジャックレモンが出ているとあって手に取った。これ、女たちでやっても面白いかも。三谷幸喜がやりそう。去年、オリエンタル急行殺人事件のリメイクやってたような感じで。

リンダ・リンダ・リンダ
高校軽音部の女子4人が文化祭直前にリンダリンダをやることになり、素人韓国人留学生をボーカルに練習する。好きな映画で挙げられることも多いこの映画、初めて観た。理由が大したものでなくても何かにがむしゃらになれる時間はよいものよ。

春、香る歌
伊勢に唯一の救い潰れそうな映画館で。19世紀後半の韓国。パンソリという、落語に歌を交えたような伝統芸能に魅せられた女の子の話。実話らしい。
ただ、このころの朝鮮の歴史に疎すぎて入り込めなかった。李氏朝鮮、儒教統治(科挙のような)、中国帰属、日本警戒。映画を観た後にウィキペディアでにわか知識。
それにしても朝鮮半島というのは、南北で分かれたままの今を含めてずーーっと激動。私が生きているうちに南北が統一し、歴史上ほぼ初めて朝鮮半島が独立国家となる陽が来たりしないだろうか。


私、結婚できないんじゃなくてしないんです

2016-06-18 21:36:14 | Movie
映画のカテゴリーで書きますが、連ドラ。アラフォー(39歳)の女医が婚活するこのコメディーも、後半から見てました。昨日が最終回。

恋愛指南役の藤木直人は、今まで演技がうまいと思ったことはないのだけど、今回ははまり役で素直にカッコイイと思えた。ほかの男性陣も目の保養に。

主人公の中谷美紀と、芸人の徳井なんとかが、高校時代の同級生として再開して恋から結婚へ、という感じになるのだけど、この徳井がなかなか踏み切れないし、踏み切ってプロポーズしたあとも、彼女に「藤木直人のところに行って自分の気持ちを確かめてこい」と言ってしまう。
商社マンで服のセンスもよくてバツもついていない徳井。大学時代の友人男子をふと重ねてしまいましたね。高学歴でセンスよく、感じも良いが、相手が定まらない。

私や私の友人たちはまだアラサーと言える歳だけど、もしアラフォーで結婚してなくて、したいのだとしたら、アラサーとは違うめんどくささがありそうだと思った。そのときには人生経験、恋愛経験が積み重なっている。思い出すものもある。それが慎重にさせる、とくに女性ほどは年齢を気にする必要のない男性側は。

ドラマにも出てくるのだけど、「まだスッピンは見せられなくて、夜彼が寝てから化粧を落とし、起きる前に化粧をしてる」というのも、二十代には気にしてなくても、その後10年も15年も毎日ばっちり化粧で仕事していったら、スッピンも見せにくくなるだろう。肌の衰えもあるだろうし。

私は私で、子どもを連れ歩きながらドラマのある人生を送っているわけだが、友人たちの大人な恋愛と結婚にまつわるドラマもきっと進行している。感情移入できるくらい詳しく聞きたいものです。

映画「秋日和」など

2016-01-20 14:16:03 | Movie
この1週間で観た映画

「ソロモンの偽証」前編・後編
模擬裁判は思考力を鍛える訓練になる。ディベートより準備が積みやすい分、ハードルが低い。

「岳」
冬山に行きたい。きっと行くぞ。(連れて行ってもらうぞ) 山へ復帰するという気持ちを強く持とう。

「ビューティフル・マインド」
統合失調症にもいろんな症状がある。段階がある。長い人生の中で根気強く付き合えば、新しい段階を踏むこともできる。

「秋日和」
小津安二郎映画。同じ監督の「秋刀魚の味」にえらく似た展開というかテーマだったような。若い女が家族を慮り、本音で動けない辛さ、あきらめ、憧れ、みたいなものを描くのが好きだったのだろうか。


映画『クレイマー・クレイマー』

2016-01-10 07:08:40 | Movie
働く父親たち、とくに日本の働く父親たちにはあまねく見てほしい映画。子どもの存在がいかに尊いか
離婚が子どもに与える具体的な影響がどれほど辛いものか、子どもと一緒に「生活を作っていく」苦労と喜びが詰まっている。
子どもの親権を争う調停の場で、父親を演じるダスティン・ホフマンが言う。
「僕は褒められた父親ではない。一緒にご飯を食べ、学校に行き、また帰ってきて一緒にご飯を食べ、本を読んで寝る。僕たちが作ってきた生活が僕の家にはある。それは、一度壊れたら元には戻らない」。
2人が黙々と朝食の皿を並べたり飲み物をマグカップに入れたりして過ごす朝や、フレンチトーストを互いの役割に沿って流れ作業で作っていく場面に、2人の生活の喜びがにじみ出ている。

親権者として父親が適格か、母親が適格かというのとは別に、いまの生活を壊し、また作らせる。そのことが子どもに与える負担は大きい。「神が2人を分かつまで」子どもにとって父親と母親は変らない。

学生時代に観たはずの映画だけど、全然印象に残っていなかった。親になってから観るとこんなにも違うものか。とくに、夫と観るのがオススメです。