山本文緒という作家の日記を2冊読んだ。すい臓がんで亡くなるまでの数か月と、うつ病で闘病していた期間の数年のもの。後者は、彼女がわたしとほぼ同い年の時期のもの。「(直木賞を受賞し)作家として生きられるようになり、優しい夫と再婚して、どうしてうつになるのかと思うが自分でもわからない」というような内容だが、確かどこかで「これまでに歯を食いしばって何者かになろう、と仕事でもプライベートでも心を使い尽くしてきた時間が長すぎて、それが達成されても消耗感は消えないのかもしれない」みたいなことを書いていた。(表現はたぶん全然違うのだがそういうニュアンスのこと)。
わたしにもその意識がこれまであったのかなかったのか、どちらかというと薄かったかもしれない。それはそれで、もっと頑張ればいいのでは、頑張ればよかったのでは、と少し後悔もある気がする。
とりあえず、この2年くらいは、「中年期の自分」を意識することが多く、今週月曜日にあさイチでやっていた金原ひとみのインタビューを見て、「中年はどう生きるか」「老いにどう向き合うか」などは自分自身が興味深く感じているテーマなのだと再確認した。
中年期の自分。日記欲に駆られた自分。日記はなかなか書き始めて続かず、続いても読み返さず、何か自分に残っているように思えないけど何か書いていきたいと思っている自分。
ひとまずは、タイトルを書いたり書かなかったり、書かなくても日付だけでOKという形で日記としてブログを再開してみるか、と思い至る。
昨日は12月12日で御在所岳の日だった。
ことしは、日記や勉強のために自分の机を置く、ことがひとつ密かな目標だったのだが、机を置いたもののイスはまだなく、イスの検討を続けつつ日記はスタートさせてみた。それでよしとする。
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