ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

1日2回の登山

2010-11-09 00:44:35 | Private・雑感
初めて、1日に2回登山をした。
朝8時半集合の藤原岳清掃登山で1回。
夜から始まった近くの山での捜索隊参加で1回。
夜の捜索は入山が午後10時半ごろ。
夜間の登山自体も初めて。
寒くはなく、風もない。
ただ、ヘッドライト以外は真っ暗で、鹿の鳴き声と走り去る音しかしない。
超頼もしいベテランと一緒なので不安はなく、
いつもとは全く違う雰囲気で楽しかった。
夜空の星はきれいに瞬き、遠くの夜景も美しかった。
「おーい」という呼び声に反応があったときはどきっとして
心臓音が高まった気がする。
要救助者は体力のある元気なおばさんたちで、
明るくてよかった。

11月7日夜のこの事案では、
自分の上司との意見対立というか、齟齬があった。
最近、いらいらを収めるためにか「こういう上司にはならないようにしよう、と
教訓にするべし」と考えることが多い。
不満としても残るには残ってしまうのだが、
「結果を残して、何も言わせない距離感を築きたい」とも思う。
悪いことばかりではないが、日々の仕事はやりにくい。

対照的にか、山の人たちと一緒にいるのが
非常に居心地がよい。
久しぶりに、遭難対策本部で会った人とは、
「かっこいいスキンヘッドになりましたね」と声を掛け、
「おれ、がんやねん」と。
私「ちょっと聞いていました」
彼「そういえば不審な影がちらついとるらしいやないか」
私「不審じゃないですよ、れっきとした婚約者です」
・・・
つらつら。山という環境も良いのだろう。
来年の秋はここにはいないかもしれない、と最近思い始め、
できるだけこの場所に関わっていたいなと思う。
というわけで、今朝は午前5時前に帰宅。
のんびり、静かな休日の月曜日を過ごしました。

10月つれづれ

2010-11-09 00:31:26 | Private・雑感
◆藤本幸久監督
三重県四日市市出身のドキュメンタリー映画監督。
沖縄海兵隊に入校する若者達、多くは10代の彼らはどんな人たちで、
どんな訓練を受けてきたのか。

10月中旬、これを追った「ONE SHOT ONE KILL」の上映会へ。
場所はアメリカ本国のサウスカロライナ州。人生をどうにか切り開こうと
入隊し、「人の殺し方」を端的に教わる彼らを国防省の許可を経て
撮影している。
「また、また辺野古になるまで」という辺野古の人たちを撮ったものも。
辺野古の海のボーリング調査をする業者に対し、
スウェットスーツを着てカヌーに乗り、妨害するおばちゃんやおばあちゃんたち。
「ただ、共犯になりたくない、それだけなのよ」と笑い顔とも泣き顔とも
とれる顔をしたときに涙が出てしまった。感動した自分の自己満足に浸っているだけ、
という感じがして、自分自身がみっとものない気がした。
ドキュメンタリー映像の力ってすごい。

◆祝(ほおり)の島
名古屋駅近くの小さな単館上映の映画館「シネマスコーレ」でやっていたドキュメンタリー映画。
http://www.hourinoshima.com/
中国電力の原発建設用地の近く、瀬戸内海の小さな島「祝島」の記録。
この島も入る上関町の町議会では受け入れが決まっている。
原発で島民が分裂したりした過去はあまり描かれない。
島の、豊かな海だけを頼りに、小さな小さな田んぼの手入れをしながら
細々と手を取り合って暮らす、老人達の日常を描く。
毎月(だったかな)、はちまきをして「原発、いらなーい」と声を出して
島を一周する。そんな日常が28年続いているという。

もっと、原発は造るべきか、造るべきではない!というメッセージや
判断材料提供の映画かと思ったら、そうではなかった。
埋もれている日常の風景を出すというか。
「作品」としてきれいだなーという感じ。
マイケル・ムーアのように、弱者と強者をどちらも登場させ、戦わせ、軍配を上げる
ような映画、それで作品としても成功する映画というのはかなり
高度なモノなのだなと最近思う。映像作品は、弱者に寄り添って終わり、という印象が強い。

◆横浜JICA
ひょんなことから、JICA横浜にある移民資料館のようなところに寄った。
JICAの前身のひとつって、海外移住事業団ということ、知らなかった。
えらいきれいで立派な資料館で、人はほとんどおらず。
海外移住は広島県が突出して多かった。
資料館の人は「広島は明治時代、政府に参画したお偉いさんが多かった。だから
移住情報がすーっと入って、移住する人が多かった」と言っていたけど、
ほかの資料では、広島から移住し、大成功した人の報道がばんばんなされたためだ、
というのがあった。
海外移住事業団時代は、アマゾン勤務が3度もあった、という資料館のおじいさんの
話。誇らしげでもなく淡々と。もっと聞きたい気もしたが、話が前に進まないのでやめました。

9月には千葉、群馬と私の実家へ行き、10月には彼の実家と顔合わせ。
”家族行事”に少し忙しい秋。お金と時間がかかるが、充実した時間でもあった。