亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

英中銀緊急介入、しかし危機は去らず

2022年09月29日 20時52分44秒 | 金融市場の話題
報じられたようにロンドン時間の28日午前、NY時間の早朝に英中銀Bank of England(BOE)が英国債の緊急買い入れを発表。期間20年以上の超長期国債を無制限に買い入れすると表明した。 月初9月1日の2.882%から4.5%を上回っていた英10年債利回りは、発表後 4%近くに低下し、NY市場にも国債買いが波及し米10年債利回りは前日の3.948%から3.736%に大きく低下した。 N . . . 本文を読む
コメント

波乱あり、粘着性のインフレを警戒するFRB 

2022年09月13日 19時49分33秒 | 金融市場の話題
本日は注目の8月の米消費者物価指数(CPI)の発表がある。 ほんの1週間前まで今回のFOMCでの利上げ幅を占う判断材料との位置づけだったが、先週までのパウエル議長はじめFRB高官の発言から、0.75%の利上げが織り込まれたことで材料性は後退した。一方で、品目別の物価上昇の分析から、この先の利上げペースを占うヒントとの位置づけになっている。 市場予想はガソリン安などから前年同月比8.0%上昇と . . . 本文を読む
コメント

強い雇用FRB支え、NY金売られる

2022年08月31日 21時02分25秒 | 金融市場の話題
今週も前半を中心に複数のFRB高官の講演などが予定されており、市場の関心を集めている。 30日は、連邦公開市場委員会(FOMC)の副議長を務めるNY連銀のウイリアムズ総裁が労働市場が依然として強い中で物価上昇のピッチが急すぎると指摘。「しばらく景気抑制的な政策が必要になり、短期間だけ実行して軌道修正するようなものではない」とし、「需要を供給に見合う水準まで抑えていくには長い時間が必要で、おそら . . . 本文を読む
コメント

前提が崩れたらカオスに突入

2022年08月29日 22時39分02秒 | 金融市場の話題
さてパウエルFRB議長のジャクソンホール講演だが、8分40秒に込められた強力な意思表明といったところだった。 発言内容に米株市場が大きく下げで応したが、それはこれまで甘い前提で値付けがされていただけで、想定通りの内容だった。 ワイオミング州の開催されたカンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウムでの注目の講演は、30分間の講演予定に対し、実際は、わずか8分4秒で終了した。しかし、短時間では . . . 本文を読む
コメント

内外金は押し目買いの時間帯

2022年07月15日 20時39分40秒 | 金融市場の話題
前日の消費者物価指数(CPI)に続き、14日朝方に発表された6月の生産者物価指数(PPI)が、前年同月比で11.3%上昇し、伸び率は5月の10.9%を上回った。市場予想は10.7%上昇だった。このところインフレ加速を示す結果の中でも、何とか減速を示す兆候を探ろうという動きがみられる。PPIの場合、CPIと同じように変動が大きい食品とエネルギーに加え貿易サービス部門を除いたものがコア指数となる。前年 . . . 本文を読む
コメント

冷えそうで冷えない米国経済、しかし冷える  

2022年07月11日 22時33分41秒 | 金融市場の話題
週末8日金曜日は、米6月の雇用統計の発表を前にして、非農業部門雇用者数(NFP)の 市場予想が前月比先25万人増と5月(39万人増)から減速する見込みとなっていることを取り上げ、上振れの可能性を指摘した。と言うのは6日に発表された5月の雇用動態調査(JOLTS)で求人数が1125万4000件と6カ月連続で1100万件を超えていることを指摘した。市場は、前日に発表された7月2日までの週次の新規失業保 . . . 本文を読む
コメント

NY金、反発力弱し。雇用統計注目

2022年07月08日 20時35分24秒 | 金融市場の話題
7日続落のあとの反発は弱々しかった。前日比3.20ドル高の1739.70ドルで取引を終了した。狭いレンジの取引となり、アジア時間に短時間マイナス圏に入った以外は、プラス圏での推移となった。NY時間の昼前に1748.20ドルまで買われたのが、この日の高値となった。終盤は1740ドル前後での取引となりそのまま終了した。 前日まで急激に水準を切り上げていたドル指数(DXY)だが、この日は一服となったこ . . . 本文を読む
コメント

暴落した幻想のデジタル・ゴールド

2022年06月29日 20時31分25秒 | 金融市場の話題
6月28日のNY金は小幅に続落となった。NYコメックスの通常取引は前日比3.60ドル安の1821.20ドルで終了し、その後の時間外もほぼ変わらずの1821.60で終わった。相変わらず強弱両サイドの材料の綱引き相場が続いており、FRBの利上げ前倒しを映す利上げ幅の拡大とQT(量的引き締め)のペースアップが売り要因に。なぜならいずれも一般的にはドル高、米債金利の上昇につながることから、ファンドのアルゴ . . . 本文を読む
コメント

金市場で無視された「ロシア金禁輸」話 

2022年06月28日 21時30分02秒 | 金融市場の話題
週明け早々にドイツの避暑地で開かれているG7サミット発で、にわかにロシアからの新たな金の輸入禁止で一致する見通しと伝えられたが、既にロンドンの現物市場では対応済のものであり、発表された内容には新たなものは見られなかった。ロシア中央銀行の金を含む資産売却には規制がかかっているものの、民間分との識別は難しいのは確かではある。ならば ロシアからの金は全面的に輸入禁止とした方がわかりやすいのだろう。 . . . 本文を読む
コメント

スイス輸入金に混じるロシアンゴールド

2022年06月24日 21時29分42秒 | 金融市場の話題
本日は5月の米新築住宅販売件数とミシガン大学消費者信頼感指数の確報の発表が予定されている。新築住宅販売は4月の59.1万件から若干減少という予想だが、このところ住宅関連指標が落ちているのでどうなるか。 このところ住宅ローン金利の上昇の中でローン申請件数も落ちていたが、今週伝えられたのは増加したというニュースだった。どうやらさらに借入金利が上がる見通しにつき、駆け込み的な申し込みが出ているという話 . . . 本文を読む
コメント