12日のNY株安は、原油安に象徴されるコモディティの下げが悪材料となったと今朝のBloomberg TVが報じているのを見た。エネルギーが経済活動の大きな基盤になっているので、その需要減は経済活動の低迷を連想させる。基幹商品ということで各種商品指数の構成比率でも原油のシェアが高い。したがって原油が下がればインデックスの下げも目立つということになる。
今朝ふと浮かんだのは、米国のシェールオイル・ガス革命とは何だったのだということ。原油に話を絞れば米国がサウジを抜く産油国になり、エネルギーコストは下がり、貿易赤字の半分を占める原油輸入代金の減少から経常収支の赤字は改善。関連する産業が立ち上がり雇用も増えということだった。確かに雇用は増えていたが、結局、暗転した。価格の下落にもかかわらず減産しないサウジの強硬姿勢から結局チキンゲーム化し、いわば痩せ我慢合戦という展開となった。結局、(生産コストから財務力まで)体力で勝る湾岸産油国側が米民間採掘企業(正確には米国で操業している採掘企業)を押し切りそうな展開ということか。総じて言えば、シェール・オイルの供給増は結局シェア争いを通し、価格の低下⇒資源国の経済・購買力低下⇒新興国の減速⇒世界経済の縮小⇒米国にフィード・バックという循環か。
さて、この環境の中でいつもの中野サンプラザで自前のセミナーを開催します。
登録いただいている方には10月中に連絡させていただきました。直前で申し訳ないですが、昼の部(14時~16時)が来週火曜日の17日。夜の部(18時30分~20時30分)が19日(木)となっています。渾身の2時間ライブです。
お申し込みは以下のサイトで手順に従い行ってください。よろしくお願いします。
http://www.fp-clue.com/seminarinfo158.html
参加料はいつものように1000円です。なお、このセミナーはネオ・ファースト生命、三井ダイレクト、全国生協連の協力をいただいておりますが、当日も以後も営業活動は行いません。