OPECの日量120万バレル減産の決定は、実質ベースでどうなるのかという点と実施された場合でも現実の需給に影響を与えるにはタイムラグがあること、またダブついているとされる需給に対して、そもそも影響力はあるのかという疑問があるということか。結局buy the rumor sell the fact(噂で買って事実で売る)を地で行くような展開で反落。こうなるとWTIは40ドルを見るという声が出てくるのは、上昇過程で100ドル説が出た裏返しのような現象だろう。もともと40ドル以上は投資プレミアムが乗ってのものとの分析があるので説得力はある。ただその投資プレミアムなるものが、将来需要を織り込んでのものなので、資源確保に中国はじめ飛び回っているのも事実につき、足元の需給分析のみを見ての値位置の判断は危険といえるのではないかと思う。足元は確かに余っているのだろう。
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