4年前に上海に行った際に試しに初めてポケトークを空港で借りて行ったが、これが結構使えるというか面白くて、現地の貴金属販売店で使ったら珍しがって手が空いている周りの店員が集まってきて、みな感心するやら笑うやらでちょっとした騒ぎだった。
いまやその中国渡航にはビザの申請が必要で、それがなかなか降りないとかで、簡単に行けなくなっている。金需要が大掛かりに伸びている国ゆえに、かつて定点観測で行っていたが、新型コロナ以降中断し、また台湾問題などもあり当分行く予定もない。情報はワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)などで一定のものは取得できる。
こんなことを書いたのは、サムスン電子が主力スマホ「ギャラクシーS24」に通話音声の自動翻訳機能をついたものを来月年明けから販売開始というニュースを見たことによる。
これまでは通信でクラウド経由の処理ゆえにタイムラグがあったということで、スマホ内にAI半導体を装備し同時通訳が可能という。電話では使ったことはないが、ポケトークはWifiにつないで使ったのでラグは理解できる(それでもさほど気にはならなかった)。相手側の機種は関係ないというのは、翻訳するのはこちら側のスマホなので、それはそうだろう。
こうなるといよいよポケトーク様の機器も同時通訳ということになるのは時間の問題だろう。
外国語が話せるという事実より話の内容が重要なわけで、言語が英語ならいわゆる英語屋は必要なくなるということに。海外相手の仕事では話せるにこしたことはないが、国語力と一般教養および専門知識を磨くことに力を入れましょうということになる。
各社参入し、より精度の高いものになると思われるので、早晩一般的な機器ということになりそうだ。まずは国内旅行業界などは重宝しそうだ。
さて26日のNY金は小幅に3営業日続伸で2069.80ドルで終了。ただし通常取引終了後の時間外に買いが優勢となり一時2080.50ドルまで買われ、通常取引は2079.20ドルで終了した。
戦闘状態が長引きそうなイスラエルによるイスラム組織ハマス掃討作戦だが、周辺の親イラン勢力によるイスラエルへの敵対行動が活発化していることも中東情勢の悪化を意識させ、金市場を刺激している。
ロイター通信によると、イスラエルのネタニヤフ首相は25日、戦闘を「今後数日で強化する」と述べ、ハマスせん滅への決意を改めて表明。26日にはガラント・イスラエル国防相が、イスラエルとハマスの戦闘を背景にイラク、イエメン、イランに対しても報復を拡大すると示唆したと伝わり、警戒感が急速に台頭した。紅海周辺ではイエメンの親イラン武装勢力フーシ派による商船へのドローンやミサイルによる攻撃が続いており、原油供給混乱への懸念も収まっていない。
米軍を中心にした有志連合による対応に期待が集まるが、紛争の拡大につながる可能性もあり予断を許さぬ状況が続いている。