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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

グリーンスパン議長の講演

2005年05月24日 21時56分55秒 | 金融市場の話題
(21:48)現地時間の先週末20日金曜日、かのグリーンスパン議長の講演がNYで行なわれました。もちろんその内容は今や世界中の金融関係者の関心の的です。日経新聞は土曜日の夕刊(東京地区?4版、翌22日の朝刊の地域も)でその内容を「米貿易赤字解消せず」の見出しで報じていました。内容はそちらで見ていただくとして、同じ講演をブルーンバーグは、Greenspan Says Housing Market `Speculation' Is Unsustainable(住宅市場の投機的動向は維持不可能)として、セカンド・ハウスや投資目的の購入が増えていること、また与信管理が甘くなったり、頭金なし、あるいは当初数年は利息分のみで元金返済の必要のないローンの流行などを挙げ、住宅価格の下落が与えるであろう消費への影響を取り上げていました。ただ住宅価格の上昇は全国レベルのものではなく、バブル化している地域もあるが深刻ではないと。温度差が大きいのは確かにそうですね。日本の不動産バブルと同一視はできないのも確かです。それでも、でもね・・・ということです。

そしてダウ・ジョーンズは、Greenspan Says Oil Volatility May Continue for Some Time(原油価格の乱高下は当面続く)と原油価格に対する内容に焦点を当てているのですが、議長は足元の原油価格の上昇の世界経済への影響はそう深刻なものではないと楽観的見方を示したとしています。

いずれにしても議長の退任に関する話は出てきません。じつは講演をしたthe Economic Club of New York(NY経済クラブ)は、同議長にとってはワシントンへの、そして連銀への路を切り開いたところということで、特別の思い入れがあるとか。このクラブでは割とはっきりモノを言うことが多いのだそうです。丁度1年前は足元に続く利上げの宣言をしたのがこのクラブだった。とりわけ講演(スピーチ)が終わった後の質疑応答で鍵になる発言が飛び出すとか・・・。それで今回は、退任や引締めの今後の方向性につき何か出るのではないかとの期待もされていたようですが、結果は報道されているようなものだったというわけです。実際は退任時期についても、まだはっきり決まったわけではないという見方も強く、それだけ神経を配っているということです。見た目ほど情勢は楽観できないということではないでしょうか。

ところで今この時間帯(ロンドン・タイム)に金のスポット価格が前日比2ドル以上買われています。そろそろコツンときてもいい頃なんですね。これについては、今夕、住友ゴールドに投稿していますので明日、更新とメール送信されると思います。そちらを参考にしてください。
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
発見 (ken)
2005-05-25 11:01:42
先生 こんにちは



ブログ立ち上げたんですね。

日経マネー・SUITOMOともにチェックしていますが、お気に入りに入れておきます。お忙しいのでブログは大変だと思いますが、頑張ってください。

札幌ドームで、日ハム・タイガースを観戦してきました。

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