また米国の長短金利の逆転現象が起きている。日本時間昨夜発表の米4月の小売売上高、鉱工業生産ともに予想を下回り冴えない展開となったことで、週初めに600憶ドル相当の米国製品に対する中国の報復関税発表で急低下していた米国金利(米国債利回り)が、15日にさらに低下。3カ月物が2.402%に。他も全般下げ10年債利回り(長期金利)は2.4%を割れ2.374%に低下。逆イールド(長短金利の逆転現象)が再び起きることになった。米中通商協議に対する楽観論がさすがに後退したところに、米経済の重要なけん引役の個人消費につながる小売売上高の予想外の減少が、またぞろ年内利下げ観測を浮上させている。
3月下旬に発生した際には、「不況の予兆」ということで、結構な騒ぎとなったが、今回、マーケットはさほどの関心を示していない。3月の時は株価が急落したが、金融株の下げが目立っていた。そこで何故反応が大きくなったのかという点で白羽の矢が立ったのが、アルゴリズムによる過剰反応というものだった。逆イールド発生で利ザヤ悪化と判断し、機械的に売りを出し、それが一定の流れとなったことで、さらに追随売りを呼び込んだというものだった。つまり反応したのはロボットだったと。
それにしても債券市場は週初めに慎重路線に転じ、その後さらに買われ利回りは低下しているわけで、株式市場ほど事態を楽観していないことを表す。その中での株価の戻りをどう捉えるかということになる。急落に対する自律的反発に過ぎず一巡するのも早い、つまり相場の「あや」というとらえ方も。
3月下旬に発生した際には、「不況の予兆」ということで、結構な騒ぎとなったが、今回、マーケットはさほどの関心を示していない。3月の時は株価が急落したが、金融株の下げが目立っていた。そこで何故反応が大きくなったのかという点で白羽の矢が立ったのが、アルゴリズムによる過剰反応というものだった。逆イールド発生で利ザヤ悪化と判断し、機械的に売りを出し、それが一定の流れとなったことで、さらに追随売りを呼び込んだというものだった。つまり反応したのはロボットだったと。
それにしても債券市場は週初めに慎重路線に転じ、その後さらに買われ利回りは低下しているわけで、株式市場ほど事態を楽観していないことを表す。その中での株価の戻りをどう捉えるかということになる。急落に対する自律的反発に過ぎず一巡するのも早い、つまり相場の「あや」というとらえ方も。