亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

中国指標の悪化

2019年05月15日 23時46分48秒 | 金融市場の話題
本日は4月の米小売売上高が注目指標。その前に日本時間の午前11時に中国の4月の工業生産とスーパーや百貨店、インターネット通販などの売上高の合計を示す社会消費品小売総額が発表された。結果は、大きく減速となっていた。工業生産は3月の前年同月比+8.5%から+5.4%に。1~3月の平均(6.5%増)も下回った。3月の数字が春節がらみで2月分がずれたとしても、4月の減速は否めず。

社会消費品小売総額も4月は前年同月比+7.2%と3月の+8.7%を下回った。伸び率としては2003年5月以来およそ16年ぶりの低水準となる。自動車販売台数が大きく落ちていたので想定済みということだろう。

・・・・・とここまで書いて出かけた関係で、続きをば。米4月の小売売上高が発表され、前月比0.2%の減少となった。市場予想はプラスだったので、こちらも予想外の減少ということになる。

中国の小売りに関しては、週明けの株価世界連鎖安の中で、人民元相場が注目され、13日は1ドル=6.91元となり、節目の6.95元あるいは7元にトライかと注目された。仮にそうなっていたら、人民元安放置ということで米国サイドは人民元安誘導とまたぞろ問題視しただろうし、市場センチメントもさらに悪化したと思われる。結局、14日は前日の終値からみた理論値よりも人民元高方向に押し戻したことで、波乱には至らなかった。

しかし、本日の中国関連データが悪かったので、この先人民元安の口実となるのかもしれない。

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