発表された米7-9月期GDP(速報値)の結果は、予想値の平均3.2%を上回る3.5%というもの。すでに詳しく報じられているので内容についての重複を避けるが、このところ手詰まり状態に陥っていた株式市場はこの結果を素直に好感、NYダウなど各種株価指数は大幅高となった。NYダウの上昇幅は一時200ドルを超え、終値でも前日比199.89ドル高となった。為替市場ではドルから他通貨への資金移動が持続するとの見通し(リスク投資の拡大期待)から低金利のドルがユーロを中心に売られることに。確か今週に入り・・・というか前日?、にゴールドマンのアナリストがGDPの見通しを下方修正していたのを目にしてオヤッ!?と思ったのだが、結果は良かった。最近の状況からここにきて政府支援が功を奏して7-9の内容はいいとの見方が支配的ではあったが、その通りの結果に安堵といったところか。
問題は、政府支援という補給を絶ったあとがどうなるのかという一点に絞られる。米国の景気後退もやっと終わったとの見方がある一方で、今回も政府支援がなければ1%台の成長で、自律的な回復には遠いという見方も存在する。自律的な動きを期待するなら、どうしても“外”すなわち輸出の伸びも必要となるので、新興国の動きも関係してくることになる。ただし各国ともに、“外”に頼る構図は似たり寄ったりといえ、となると結局、為替調整(ドル安)かい?と市場が判断しその方向に行ってしまうのではないか。
それにしても項目のなかで「民間住宅投資」が前期比年率で23.4%もの伸びとなり、低燃費車への買い替え需要(個人消費)とともにGDPを押し上げたが、11月末に期限を切った住宅取得税の軽減策への掛け込み需要を見込んだ住宅建設が相当程度あったと見られる。ところが今週先行して発表された9月の新築住宅販売の結果からは、その思惑に反して期待通りには売れていないことが判明しているということ。つまり、業者は在庫を抱えているということか。いずれにしても、これからも発表される経済指標も良いもの悪いものが混在し、そのつどリスク選好地合いの回復だ、否、リスク忌避だ、とクルクルと目先の方向を変える動きは続くだろう。そのなかで、エネルギーの大きさは変化するものの大勢的な為替ベクトルはドル安方向を指し示したまま推移するだろう。
問題は、政府支援という補給を絶ったあとがどうなるのかという一点に絞られる。米国の景気後退もやっと終わったとの見方がある一方で、今回も政府支援がなければ1%台の成長で、自律的な回復には遠いという見方も存在する。自律的な動きを期待するなら、どうしても“外”すなわち輸出の伸びも必要となるので、新興国の動きも関係してくることになる。ただし各国ともに、“外”に頼る構図は似たり寄ったりといえ、となると結局、為替調整(ドル安)かい?と市場が判断しその方向に行ってしまうのではないか。
それにしても項目のなかで「民間住宅投資」が前期比年率で23.4%もの伸びとなり、低燃費車への買い替え需要(個人消費)とともにGDPを押し上げたが、11月末に期限を切った住宅取得税の軽減策への掛け込み需要を見込んだ住宅建設が相当程度あったと見られる。ところが今週先行して発表された9月の新築住宅販売の結果からは、その思惑に反して期待通りには売れていないことが判明しているということ。つまり、業者は在庫を抱えているということか。いずれにしても、これからも発表される経済指標も良いもの悪いものが混在し、そのつどリスク選好地合いの回復だ、否、リスク忌避だ、とクルクルと目先の方向を変える動きは続くだろう。そのなかで、エネルギーの大きさは変化するものの大勢的な為替ベクトルはドル安方向を指し示したまま推移するだろう。
サブプライムショックは、まさにサブプライム限定でしたが、その衝撃は金融当局による非伝統的政策でも封じることは出来ないのかなと思ってます。
GDPについてもFOMCで引き締めネタがでるんじゃないかと噂されてます。
無事に年越しできればいいのですが・・・
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aDqqiqgsIjvk
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12230020091031?feedType=RSS&feedName=topNews
当面は雇用統計がどうなるか?大注目かも。
金が1000ドルをタッチした日から金ETFが存在感を増し、コモディティから金融商品の顔を見せるようになってきた気がします。
最初金ETFの板を見た時は1個ずつ金貨買う人いるんだと不思議に思いました。考えると金毎月積立みたいに金毎日積立できる、安い時だけ金ETFで毎日積立するならそれも良いかも知れないと思いました。
兵士1万人の国と農民1万人の国があるとします。消費財は食糧のみと考えてください。ある年のGDPはどちらの国も同一です。しかし次年度は兵士ばかりの国は生産しないので経済は破綻します。農民の国は食べる以上の食糧を生産しますから経済は発展します。つまりは消費より生産のほうが大事だと言っているのです。
いまのアメリカの状況を見ればジョブレスリカバリーなどと戯言を言っていますがあり得ません。職を失った人の分だけ生産は落ち込んでいます。
また銀行は不良債権を処理せず飛ばしているので企業や民間の融資にお金は回っていません。よって企業の生産性も上がりません。
7-9月期のGDPは政府の財政出動によって車と住宅販売で下駄をはいた数値です。来年度は確実にマイナスでしょう。
GDPは雇用も生産性も消費も右肩上がりの経済ではそれなりの意味がありますが、、、。
というわけで、結果先日のGDPプラス後の上げは絶好の売り場だったといえます。お前売ったのか?と突っ込まないでください。もう2~3日上げてから売ろうと考え売れてません。トホホ。相場は難しいです。