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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

分裂する世界で安定化を求めるマネーの流れ

2016年07月20日 20時53分56秒 | 徒然(つれづれ)

最初に連絡を。

明日の夕刻6時30分開始、8時30分終了の中野サンプラザでの2時間のセミナーですが、申し込んでいただいた皆様、ありがとうございます。

まず、お詫びです。3人掛けのテーブルを2人掛けで使っていただこうと思っていたのですが、3人掛けとなります。窮屈ですが、ご容赦を。

そういう状況ですので、当日の飛び入り参加はお受けできませんので、こちらもご了承ください。

今週は土曜日に3ヵ月に一度の京都での会員制の勉強会です。会の名称を「Kの会」といいます。始まって今年で14年目に入りました。週初に幹事さんと最終的なテーマの決定ということで、メールのやり取りをしました。

以下は、その私の返信の抜粋です。


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実はローマ法王はすでに「第3次世界大戦」という言葉を使っているのですが、
それはもっぱらテロ活動との戦いを主眼としたものです。

たしかに今回の国際仲裁裁判所の判断を受けた中国外務省のコメントが、判決を指して「紙屑ほどの意味もない」と言い放つ姿は国際法順守はいうまでもなく協調体制のかけらもなく、ただ我が利益の正当性を主張するのみ。

しかし、あのコメントは中国への国際的な信頼性を大きく落としました。“紙屑”はないでしょ。
その程度の空気も読めないことを露呈したかたちです。国家としての品性を疑いますね。

いま南シナ海では米中のせめぎ合いが起きています。
アメリカも大統領選がこれから本格化する中で、民主党も弱腰をみせることができません。
報道には載りませんが、かなりの駆け引きが、あの海で起きているように思います。

さて、今回の「Kの会」のテーマですが、「分裂する世界で安定化を求めるマネーの流れ」としようと思います。

資本主義といいますか、市場経済の行きついた形でトマ・ピケティのいう格差のさらなる広がりがもたらされ、主要国の中での分断、分裂がもたらされたのは、いわゆる「分配」がうまく行かなくなった結果なのでしょう。

ところが、民主主義を掲げる政治体制の中では、声の大きさが“力”を意味することから、必然的に大衆迎合的な動き、ポピュリズムが跋扈することになります。

私は皆様の見方ですと叫ぶことで力を得よう(当選)とする輩が、この分断を利用して上に立とうとします。

不確実性の高まりと、不安定な先行きへの不安感が、消費を抑制させ、手堅い投資へとマネーを導きますが、それがますます経済のダイナミズムを失わせるために、金融当局はさらにカネ余りを増幅させざるを得なくなっています。

そして、それがさらなる不安定な金融の背景になる構図です。

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以上ですが、これ、明日の隠れたテーマでもあります。


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