けさの日本の4-6月期GDPの発表。実質年率換算+0.4%と市場予想を大きく下回ったという事実よりも話題は四半期ベースでのドル建てで中国が初めて日本を上回ったことが話題となった。当初は09年つまり昨年抜かれるであろうと思われていたが、ドル安円高もあり、かろうじて日本は2位の座を維持していた。今回4-6月期の統計がそろったところで試算だが日本が1兆2883億ドル、中国が1兆3369億ドルと初めて四半期ベースで中国が2位躍り出ることとなった。このまま2010年は日中逆転の年になりそうだ。ただし約5兆ドルの日中に対し米国は約15兆ドルの規模となる(WSJ)。中国が米国に追い付くには、10年以上かかると見られている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると10年前に中国のGDPは世界で7番目の規模とされる。それが07年に3位のドイツを抜くところまで来た。そして今回2位に浮上。これでGDPの規模すなわち世界各国の経済規模は上から米、中、日本、ドイツ、フランス、英国、ブラジル、イタリアの順となる。ただし日本を抜いたとはいえ1人あたりとなると4000ドルと日本の10分の1に過ぎない(データはWSJ)。
問題は日本のGDP名目値が過去10年余りにわたり伸びていないこと。当方の記憶によると、10年ほど前は米国は日本の2倍ちょっとだった。それが着実に伸びている。また同じことは個人の金融資産にもいえ、過去数年日本はほぼ1400兆円から1500兆円の間を推移しているのだが、この間に米国は30兆ドル台前半から45兆ドル突破とこちらも、日本のジリ貧が目立つのである。そんな日本の通貨がいま買われているのは、日本要因ではなく相手方の要因にスポットが当たっていることによる。
問題は日本のGDP名目値が過去10年余りにわたり伸びていないこと。当方の記憶によると、10年ほど前は米国は日本の2倍ちょっとだった。それが着実に伸びている。また同じことは個人の金融資産にもいえ、過去数年日本はほぼ1400兆円から1500兆円の間を推移しているのだが、この間に米国は30兆ドル台前半から45兆ドル突破とこちらも、日本のジリ貧が目立つのである。そんな日本の通貨がいま買われているのは、日本要因ではなく相手方の要因にスポットが当たっていることによる。
2010-08-16 11:22:55
初めまして、コメントいたします。
貴ブログをずっと前から拝見しておりますが、8月15日ということでお尋ねいたします。
歴史は繰り返すといいますが、ゴールドの歴史を調べております。
ゴールドを保有した人で、敗戦直後の混乱期を乗り越えた人はいらっしゃるのでしょうか?
戦前の上流階級が敗戦直後に斜陽族となったのは、かつてゴールドを保有していたけれど、戦時中の金供出令によってゴールドを徴発されたため、保有していなかったからなのか、あるいは、敗戦直後の財産税などの超増税によって保有のゴールドでは対応できなかったからということでしょうか?
(その他に公職追放のせいだというのもありますが)
よろしくお願いいたします。
聞くだけ無駄でしょうよ?
学者じゃあるまいし、そこまで高尚な
お勉強とは無縁ですよ?
2010-08-16 11:22:55
これは新円切り替えのことだと思いますが、当時は大半の人はお金を持っていませんでした。都市生活者が困っただけです。
富裕税が生じたとき、旧円での納税も密かに認められたと聞きます。あくまで新円で治め世でしたが、どうも違うようです。
調べてもいろいろ裏のある世界ですので、不明ではないでしょうか。
近所の話では、誰かが金を拾って、それをかくして、ほとぼりがさめてから、その拾った金を元にして、いい目をしたために、<金隠し>という話がのこっています。
現代ではコンピュウターですべて把握できますから、いろいろ難しいものがあるようです。
いざとなれば無理でしょうね。
さて個人で金を持っていたひとはその時代ほとんどいなかったでしょう。供出といっても戦時物資が乏しい中で(当時の)愛国心のもと、身の回りの鉄や銅など金属製品の供出をしたことは聞いてますが、あくまで自己申告的なもので、仮に金をもっている人がいても特定(捕捉)は政府にもできていなかったのではと思います。
参考になると思われる書籍を10数年前に読んだことがあります。
ただし今は絶版かも。いま京都におりまして、東京に戻ってから本棚から探してここに改めて書きましょう。
新円切り替えはありゃ米軍のコネのなかった人が馬鹿見た話しです コネがあれば全額新円に切り替えられた しかしインフレがすごかったので切り替えたところで、価値が落ちていったそうです。当時のインフレヘッジは電球と砂糖、煙草、酒だったと聞いたことがあります