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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

今夜のNY株は・・・、南アでは鉱山ストの話

2019年02月26日 20時15分37秒 | 金融市場の話題
報じられているようにトランプ大統領は「十分な進展があった」として、3月1日を期限としていた対中交渉の延長と、2000億ドル分の中国製品に対する関税率の引き上げの棚上げを表明。3月5日から全国人民代表大会(国会に相当)が始まる中国サイドには、この決定は渡りに船。まずは、天然ガスや大豆など爆買いを表明したかいがあったといったところか。国営の新華社通信は「ウィンウィンの最終合意が近づいて来た(25日)」と報じたとされる。昨日は、中国株の上昇が加速。代表的な株価指数CSI300は前日比5.9%高、上海総合指数も5.6%高で終了。年初1月3日に記録した安値からの上昇率がいずれも20%を超え、強気相場入りに。人民元の対ドルレートも7ヵ月ぶりの高値水準に切り上がった。

昨日ここで取り上げたが、NY株はやはり一巡感ありありの展開となった。大統領の楽観発言を受けて取引開始時から主要3指数ともに大きくプラスで取引を開始。しかし、午後に入り水準を切り下げ、プラス圏ながらいずれもこの日の安値近辺で取引を終え、失速という印象の展開に。本日の中国株は買い一巡で反落。今夜のNY株はどうする・・・といっても、好材料が出なければ反落がパターン。チャートの形も思惑含みになりつつあるし興味深い。それにしても、ここまでよく戻したもん・・だと。

話しは変わって、先週後半から久々にプラチナに動きがあり、最初は、さすがにパラジウムに700ドルも引き離されると動き出したか程度に見ていたが、南アでの鉱山ストが材料だと。プラチナが動くのは、サプライサイド(供給サイド)つまり生産障害がメインであろうとは思っていたが、最近ではストがあっても目立った動きは見られなかった。

ロイターが伝えるところでは、南ア鉱山会議所に対し先週末時点で少なくとも15社が今週にもストに入る通知をしているとされる。比較的新興の鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)が音頭をとっての動きのようだが、昨年11月からシバンエ・スティルウォーター社(Sibanye-Stillwater)の産金部門が、賃上げ要求と人員削減反対でストに入っており、それを支援するためにシバンエのプラチナ部門や他社にも運動を拡大する意向とされる。ストに入る可能性のある会社に、アングロ・アメリカン・プラチナム、ロンミンなどプラチナ生産大手が含まれることが、価格を刺激しているとされる。AMCUにどの程度の動員力があるか。。。


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