原油市場の異常値に関心が向いている中で、昨日のロンドン時間の中盤からNYの早朝にかけてNY金が50ドルほどのやや目立つ下げを見せ、2週間ぶりの安値となる1666.20ドルまで売られる局面があった。何かあったのかと?思ったが、取り立てて材料が出たわけでもなく、結局、原油暴落の余波で益出しを目的に売られたものかと。21日は代表的な商品指数CRB指数が106.29と急落。過去30年見たことのない水準まで下がったのが目に付いた。考えてみれば当然の急落だが、見た瞬間は驚いた。年始1月2日は185.53だった。商品指数はおおむね原油などエネルギーの比率が高いので、原油の暴落を映したものだが、コモディティ全般が売られていることを表す。結局、原油の異常値は、改めて世界経済が置かれている需要消失という現状を広く認識させることになったようだ。株も何も幅広く売られた。米債は買われたが。。。。
CRBが示すように21日は金以外の貴金属全般に銅などベースメタル類からソフトコモディティと呼ばれる農産品その他まで幅広く売られた。NY金の清算値(通常取引終了値)も1687.80ドルで1700割れとなった。しかし、その後の時間外に買い戻され最終的には1700に戻っていた。もちろんCRB指数(19品目)に金も入っているのだが、金だけは別物であるのは、やはりその通貨性にある。したがって戻りも早い。
ドル円を見ている分には107円のこう着状態なのでわからないが、このところのドル高で新興国通貨の多くが最安値を更新している。当然、それらの国ではドル建て金価格の上昇分に為替要因が加わり、自国通貨建て金価格が過去最高値更新というところが多い。当然、買いは見送りになっている。インドがその典型例で、前年比で80%減ということになっている。詳しい数字は近いうちに出る予定なので、具体的にはそれを見てから取り上げようと思うが、最大需要国中国でも落ちている。3月の時点で国内価格(上海金取引所)が国際価格(ロンドン現物価格)に対し11ドルのディスカウント状態と伝わっていた(国際的な金の広報調査機関WGCの話)。2004年に取引所が開設されて最大というが、そうかな。これはあまり意識してこなかった。新型コロナで世界に先駆けてロックダウン(都市封鎖)をしたのが中国ゆえに、今年の春節は不調に終わったと思われ当然か。ただし、今月に入りこのディスカウントがかなり広がって50ドルほどになっているとの話がある。これは、どうしたことか。欧米の現物需要がETFを中心に旺盛なので、バランスされているが、この中国の動きは気になるのでウォッチということに。。
CRBが示すように21日は金以外の貴金属全般に銅などベースメタル類からソフトコモディティと呼ばれる農産品その他まで幅広く売られた。NY金の清算値(通常取引終了値)も1687.80ドルで1700割れとなった。しかし、その後の時間外に買い戻され最終的には1700に戻っていた。もちろんCRB指数(19品目)に金も入っているのだが、金だけは別物であるのは、やはりその通貨性にある。したがって戻りも早い。
ドル円を見ている分には107円のこう着状態なのでわからないが、このところのドル高で新興国通貨の多くが最安値を更新している。当然、それらの国ではドル建て金価格の上昇分に為替要因が加わり、自国通貨建て金価格が過去最高値更新というところが多い。当然、買いは見送りになっている。インドがその典型例で、前年比で80%減ということになっている。詳しい数字は近いうちに出る予定なので、具体的にはそれを見てから取り上げようと思うが、最大需要国中国でも落ちている。3月の時点で国内価格(上海金取引所)が国際価格(ロンドン現物価格)に対し11ドルのディスカウント状態と伝わっていた(国際的な金の広報調査機関WGCの話)。2004年に取引所が開設されて最大というが、そうかな。これはあまり意識してこなかった。新型コロナで世界に先駆けてロックダウン(都市封鎖)をしたのが中国ゆえに、今年の春節は不調に終わったと思われ当然か。ただし、今月に入りこのディスカウントがかなり広がって50ドルほどになっているとの話がある。これは、どうしたことか。欧米の現物需要がETFを中心に旺盛なので、バランスされているが、この中国の動きは気になるのでウォッチということに。。