この週末で目に付いたニュースは幾つかあった。昨日書いた金融決算に関するものがそれだが、他には中国の外貨準備。2兆3991億ドルというもの。1年間で約23%の増加。それだけ国内で人民元が供給されたという理屈になるが、その拡大テンポの速さが驚異的といえる。約4年前に日本を抜いたが今や日本の2.3倍。10年前の外貨準備は1546億ドルなので10年で15.5倍に膨れ上がったことになる。これでも未だ成長途上 . . . 本文を読む
NYの金価格は時間外から売り先行で進んでいたが、対ドルでユーロが売られるにしたがい金も弱いままで終わった。来週月曜日のNYは休みにつき3連休前の手仕舞い売りが出たという側面も。決算ではJPモルガン・チェースの内容が前年同期比で良かったにも関わらず売られたのが目を引いた。大手金融しかも旧投資銀行系の証券分野をもつところは相変わらずディーリング益を重ねた好決算となる模様。JPモルガンも同じで予想を超え . . . 本文を読む
米国関係で注目されたデータに12月の小売売上高があったが、市場予想の前月比プラス0.5%に対しマイナス0.3%と大幅に予想を下回るものとなった。結局通年でも09年は前年比マイナス6.2%と現行のデータ収集が始まった1992年以来最大の落ち込みとなった。上半期を中心とする急激な消費の落ち込みをカバーできなかった結果といえる。市場には年末商戦の好調を予想する声が高かっただけに、先週末の雇用統計以来続い . . . 本文を読む
本日午後はある出版社からの依頼で、漫画家の人に金について多方面からの話をして、その人が絵を起こして金特集を組むという企画の、その「話をする」ということをやった。これが驚いたのは、取材ともなると最近では電子レコーダーを取り出して録音しながらというのが多いのだが、そうではなく、ただひたすら手帳にメモをとりながら話を聞く(顔すら上げない)という展開となった。これほどまでにメモを取る人は初めてだった。よく . . . 本文を読む
12日の金価格はNYのフロア取引の終盤に急落状態となったが、材料視されたのは、12日のアジアの時間帯に発表された中国人民銀行による引き締め策の発表だった。中央銀行が一般の市中銀行に強制的に預けさせる資金の比率(預金準備率)を0.5%引き上げるというもので、銀行からすると融資に向ける資金が減る、あるいは融資を回収する必要があることから、引き締め策となる。
不動産価格の急騰など昨年来カネ余りの過熱が . . . 本文を読む
10日日曜日に書いたように先週のニュースで気になるものがいくつかあった。
まず週末に米地銀と信用組合あわせて2行が破綻した。昨年は合計140行破綻しているが、同じようなペースで破綻が進むと連邦預金保険公社(FDIC)自体も想定し、すでに人員の増加など対応策に着手している。1992年のいわゆるS&L危機(住宅融資の焦げ付きによる貯蓄組合の大量破綻)時には、181行が破綻した。商業用不動産価格の値下 . . . 本文を読む
鍋3台を囲んで16人参加の滋賀県は長浜での鴨鍋新年会も終了。前夜と同じくよく食べ、飲み、笑った。
発起人、幹事役、総合鍋奉行(?)の京都寺町三条「ゴールド・スリー・タナカ」の齋藤さんご夫妻の音頭で集合しているが、数を重ねて今や定例の会になった。琵琶湖の野生の鴨肉もうまいのだが、その出汁で食べるネギ、セリの野菜が断然うまい。今年も元気に頑張りましょう。長浜から米原、名古屋と乗り継ぎ、名古屋を出て目が . . . 本文を読む
プライベートで関西へ。飛行機からは天気も良く富士山がきれいに見えた。最近にしては飛行高度が高かったように思う。昼間は大阪をウロウロ。夕刻京都へ移動し、15名の食事会。よく飲んだ、食べた、笑った。実は本命は明日の滋賀の長浜に移動しての「鴨鍋」新年会なんだが、その前夜祭のような今夜の食事会が本番のような盛り上がりとなった。今年の正月は仕事も抱えていたし自分としてはやっと年末年始という感じ。季節性が薄れ . . . 本文を読む
雇用統計については昨夜も触れたし報道に詳しいので重複は避けるが一点だけ、27週以上の長期失業者が失業者全体(1526万7000人)の約4割、613万人に拡大している点に注意。意味するところは、一度仕事を失うと職を得るのが難しくなっているということ。米国では住宅ローンに縛られ、比較的景気のいい地域や州への転居もできなくなっている例が増えているとされる。以前では居住者の流動化が起こり、その中でも回復が . . . 本文を読む
注目の12月の米雇用統計が日本時間の午後10時30分に発表された。結果は大方の予想を違える8万5000人の雇用減。ただし失業率は10%を維持した。さらに個人的に注目していた11月のデータの修正値は1万1000人減少から4000人増加となった。失業率は10%のまま据え置かれた。結果的には改善を読む向きが多かっただけに、サプライズといえる。しかし、その材料性を11月の修正値がプラスになったことが削った . . . 本文を読む