NY金は9日の取引で、また予想外の大幅続伸をすることになった。9日の市場は、週明けから燻っていた中国経済への先行き不安がさらに高まり上海株が急落。平均株価で5%超の値下がりは、その後の欧州にも飛び火することになった。NY株も取引序盤で大きく下げ、NYダウは一時前日比200ドルを超える下げに見舞われることになった。ただし、終盤には買戻しの動きが鮮明となり、終わってみれば大きなマイナスにはならなかった . . . 本文を読む
週明け12月8日のNY市場の金価格は、反発で終了した。先週末の好調な米雇用統計を受けて売りが膨らんだ金市場だが、下値では買い意欲も強く一時は安値から1200ドル大台に戻す局面も見られていた。8日の市場は、NY時間外のアジアからロンドンと波乱なく1190ドル台の狭い範囲で推移する静かな展開となった。
注目を集めたのは、アジア時間の早い段階で発表された日本の7-9月期GDPの改定値(2次速報値)だ . . . 本文を読む
先週末の11月米雇用統計、既に報じられているように前月比での雇用の増加数32万1000人はサプライズとなった。就業者の伸びが20万人を超えるのはこれで10ヵ月連続となり、1999年以来のこと。当時は(結果的に)ITバブルに沸く好況期だったが、この年の年間ベースでの就業者増加数を今年は上回るペースとなっている。失業率は前月から変わらずの5.8%で市場予想も同じ。
データの細かな点については置いて . . . 本文を読む
本日のECB理事会。さらに踏み込んだ政策変更は見られなかった。元々、最終的な量的緩和策の採用は議論に時間を要すると見られ年明けとの見方が大勢だったが、このところの中銀はどこも「期待への働き掛け」や「サプライズ」という心理的効用も加味して動いていることから、一応今回はなし、しかし、不意をつくような決定があっても不思議はなかろうと思っていたが、波乱はなかった。やはりドイツを中心にした反対論は根強く、 . . . 本文を読む
やはり日曜日の海外イベントに対する金市場の反応は、アジアの早い時間帯、特に東京のスタート時間前後に過剰反応気味に加速し、そして一巡した。その後の上昇が1200ドル突破にまで至ったのは、意外性があった。1180ドル台あるいは1190ドル台くらいかと。
今朝、市況にも書いたのだが、急落から切り返して上昇したことが、自律的な相場の強さを示したとも言えるが、結局、価格の反転回復が次の買いの手掛かりとな . . . 本文を読む
サウジ主導のOPECの減産見送りによる原油の4年半ぶりの水準への急落は、デフレを印象付ける一方で米国の成長をサポートする要因と受け止められ、為替市場ではドルが買われる材料となった。第一にガソリン価格の低下という形で米国個人消費にもプラスに働くと見られることによる。主要通貨に対するドル高は、過去数ヵ月にわたり金売りの反応が顕著に出る要因でもある。週末、短縮取引のNYコメックスでは薄商いの中で、20 . . . 本文を読む