亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

果たしてフレッシュ・ロング(新規買い)が入ったのか

2014年12月02日 21時53分23秒 | 金市場

やはり日曜日の海外イベントに対する金市場の反応は、アジアの早い時間帯、特に東京のスタート時間前後に過剰反応気味に加速し、そして一巡した。その後の上昇が1200ドル突破にまで至ったのは、意外性があった。1180ドル台あるいは1190ドル台くらいかと。

今朝、市況にも書いたのだが、急落から切り返して上昇したことが、自律的な相場の強さを示したとも言えるが、結局、価格の反転回復が次の買いの手掛かりとなるという、コンピューター・プログラムに主導された上昇に見えた。

ファンドの仕掛け的な動きに急騰あるいは急落という展開が、(いわゆる)テクニカル主導の価格展開として説明されることがある。12月1日の値動きのように静かな上昇の中でも、節目突破が次の買いを呼び込むのは、同じ仕組みと言え、1180ドル、1190ドル、1200ドルと上値を突破するたびに、買いが入り結果的に大幅上昇につながった。途中でムーディーズの日本国債格下げというニュースがアクセントになった。アクセントというかブースター(Booster)が適切か。しかし、このニュースが際立ったわけではないと思う。フィッチは既にA+(2012 年5 月に格下げ)に引き下げているわけで。

昨日は最後に、ダドリーNY連銀総裁とフィッシャーFRB副議長の講演やシンポのようなものがあり、発言内容にも注目とした。両者ともに米国経済に楽観的な見方を示した。金には逆風といえる内容だったと言える。それでも上昇トレンドは止まなかった。1日のNY通常取引の上昇が、「売り建て(ショート)」の買戻し(ショートカバー)をメインにしたものなのか、あるいは新規の買い(フレッシュ・ロング)も交えたものか、2日に発表されるNYコメックスの取組に注目している。


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1 コメント

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Unknown (風に訊け)
2014-12-04 23:15:16
私もこれはおかしいな、フツーではないな、という直観を持ちました。力のある組織がその気になればできることというのはあるということなのでしょうか。なんていうと陰謀論→NGと一笑に付されるかも知れませんね。陰謀というのは、所詮「大きな組織がやる『詐欺』」に過ぎないですからね。スノーデンが暴露した諸々のことのように、実はよくあることだと思います。
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