マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

抗生物質を出すことがほとんどない歯医者です。

2012年07月11日 13時58分01秒 | 庵主の日記
松見歯科に来て頂いた方によく言われることがあります。

歯医者の臭いがしない。
それから、あの独特のキィィ~~~ンという音がしない。

はい、歯医者の臭いは歯を削る時に、高速回転のタービンを使いますが、熱を持ちますので、水をかけながら歯を削るのですが若干歯が焼ける状態になり匂いを発します。それが、歯医者独特の匂いなのです。でも、松見歯科では、あまり歯を削ることがないので、その匂いがしないのです。

当然、キィィ~~ンという音もないのです。

もちろん、たまにはありますよ。歯医者ですから(笑)
でも、たまには料理教室からいい匂いも・・・。

そして、もうひとつ。
抗生物質を出すことがほとんどない、ということ。

通常、歯の治療をさせていただき、特に外科的処置をした場合は、どの歯医者も、抗生物質を当たり前に出すのですが、松見歯科に通い出した患者さんは、抗生物質を出さなくっても、ほとんど痛みや熱、炎症を起こすことがありません。自己治癒力で治してしまいます。
これは、松見歯科での食事指導を受けて、患者さん自らが食事改善したことによるものです。

慶応義塾大学医学部講師の近藤誠先生の著書「よくない治療、ダメな医者から逃れるヒント」の冒頭まえがきに書かれている文章を少しご紹介いたします。

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 三年前に本書を出版すると、反響がいろいろありました。なかで意外だったのは、世界トップクラスの総合医学雑誌「ランセット」(Lancet)が、日本の医者たちの濫診濫療ぶりを報じたおり、本書を大きく取り上げたことです。また、本書の内容について講演するよう、日本外国特派員協会の昼食会に招かれたのも意外でした。聞くと特派員の方々も、本人、家族が病気になったとき、日本の低レベル医療に悩まされているといいます。
 実際にも先進国のなかで、日本の医療レベルは最低です。そういう根拠の一つは、本文でも紹介したMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の分離率です。感染症の原因菌が黄色ブドウ球菌だった場合、その何割が抗生物質に耐性をもっているかという率ですが、先進国の中で一番高率なのです。付帯的には、米国や、英国が40パーセント程度で、ドイツ9パーセント、チェコは6パーセント。それが、日本の病院だと、70~80パーセントにもなっています。
 薬剤耐性菌がこれほど多いのは、日本の医者や病院が、抗生物質を世界一濫用してきた結果です。本文で指摘したように、かぜにも抗生物質を使うことに代表される、非科学的な診療のやり方が耐性菌をはびこらせたのです。それが証拠に、かぜで発熱した子を家庭医に連れて行っても、薬は一切処方されず、「家に帰って冷やしましょう。三日たって熱が下がらなかったら、診せにきてください」という指示が与えられるだけのオランダでは、MRSAの分離率は零パーセントです。
 しかし読者のみなさんのなかに、日本の医者たちを非難する資格がある人がどれほどいるのでしょうか。かぜで病院や医院に行ったとき、なにか薬が処方されないと不満をもらす人が圧倒的多数なのでは。一般の方々のそういう態度ないし考えが、医者の濫診濫療を助長してきたことを忘れてはなりません。
 医者が自主的に濫診濫療をやめる動きは、まず生じないでしょう。医者も人の子、みずからの収入をを減らすようには行動しないのです。したがって、この国の医療をかえようとするなら、自分や家族が医療事故の被害者になることを防ごうとするなら、読者各自が病気や医療に対する考え方を点検し、行動しなければなりません。


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薬漬け医療の怖さ、政治と製薬会社と医者との癒着。
日本の医療の在り方は、東電など電力会社の構図と全く一緒です。

そこには患者さんありきの医療は存在しません。

最近大手ドラッグストアの進出が目白押しです。
今日も、ZAGZAGとイオンが提携したとのニュースを読みましたが、
ドラッグストアに、食品、製菓、生鮮のコーナーがあったりでまるでスーパーです。
つまり、薬は日用品となっているのです。
これって、恐ろしいことではないですか?

自然治癒力、免疫力は、決して薬や手術でつくものではありません。
まずは、おうちで出来る予防から。
そんなきっかけになってくださると幸いです。