マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

食べること・飲み込むことのお勉強をしてきました

2014年05月30日 10時16分51秒 | スタッフのブログ
今日は摂食嚥下のお勉強会でした
以下学び

・本来、奇麗な形をとりもどして、白い歯、よく噛める歯、痛くない口の中にすると考えるのが歯科
しかし、疾患などで獲得不全、障害、減退したものを獲得して行く、リハビリしていく。
それが摂食嚥下リハビリテーション
摂食機能療法。
・摂食嚥下障害による問題
→食べる楽しみの消失(むせ・食形態変更など)
→全身への影響(栄養不足、体力低下)
→気道への影響(誤嚥性肺炎)
・呼吸と嚥下の協調は非常に大切
・物を飲み込む時、最後は必ず息は呼息
→吸息になると誤嚥することになるから
・摂食嚥下障害の患者さんへ対応するには、その方の状態を評価することが一番大切
・食べている口は、口を閉じる・上を向かないのが原則
→口を開けていると誤嚥しやすい
→口をふさぐ、喉仏が上前方に上がる、喉頭蓋が塞がる、声帯が閉じることが連動して気道への食べ物の侵入を防ぐ
・食道は括約筋(肛門と同じ筋肉で必要があれば開く)
・気道は開いたまま

Q、赤ちゃんは母乳を飲むときに口を開けて上向きなのに誤嚥しないのか?
・乳首が収まるだけの狭い上顎
・鼻の下の長さが大人より短い
→大人より喉仏の位置が下顎に近いので口を開けて上向きでも飲める

・歯の幅は指の幅程度
→舌と頬粘膜で食べ物を押さえることで狭い幅のところでもずっとかめる
・湯気が立っているものを熱いと判断できるのは経験しているから
・赤ちゃんの時に指吸い、物をくわえることで、口にものが触れたときの固さ、熱さ、形を覚えていく
→この感覚を養っていないと、くちでうまく食べ物をとらえられないから3歳までは指しゃぶり、口を触るのは必要
・舌はキャタピラーのように前方から後方へ、上顎に押し付けて飲み物を飲む
→口を閉じないと上顎に舌をおしつけられないので飲み込めない
・おっぱいの飲み方
→舌を下唇の上にのせる、口でしっかり乳首をくわえる、舌を上顎に押し付けて乳首をつぶす
・赤ちゃんの首がすわることで喉仏が起きてくるので、離乳食開始は首がすわるのが目安
・離乳食初期
→うまく飲めているときは、下唇を上唇に巻き込む(舌が口の外に出ないように)
→口の前方に食べ物を入れることで、上下唇を閉じながら食べる練習
→奥に入れると飲み込む反応が出る
・離乳食中期
→口元は、唇をつぐむように口角を引っ張る
食べ方
→口角を引っ張ることで硬口蓋に舌を押し付けている
・離乳食後期
→頬の筋肉で食べ物を動かすため、口角が片側へ偏る
→偏っている側で食べている


たくさん学びが。
個人的に思うこと。
最近のお子さんは口が開いている方が非常に多い。
口が開いていることで、舌が持ち上げられない、キャタピラーのような本来の舌の動きが出来ない。
だからポロポロこぼしながら食べる。
また、口が開いていることで、喉仏が下がり、気道がうまく塞がらないからむせる。
大人になり、喉仏と下顎の距離が出てきた際、そのままでは誤嚥しやすいだろうなぁ。

次回はアプローチ方法。
楽しみです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。