マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

巻き爪で長年悩まれて・・・マクロビオティックの落とし穴。

2014年09月24日 17時44分14秒 | いただきますの法則
ひと月ほど前に、巻き爪で悩まれているという若いママからのご相談をいただきました。

子どもさんができてからマクロビオティックのお料理を習われて、マクロ歴4年程になるということでした。

うん? 何故、巻き爪になるんだろう?

マクロビオティックの考え方にのっとった日本人の食事の仕方は概ね主食のごはん、野菜中心、豆類、海藻類などが使われる食材となります。

もちろん食事だけが原因ではありませんが、巻き爪の方の多くは、肉食中心、味が濃く、かなり陽性過多の食事を長きに渡って摂って来られた方に見られる症状なので、マクロビオティック食を4年続けて来られたのであれば、巻き爪にはなりにくいと考えられるのですが、かなり爪が肉に食い込んで、サンダルや下駄しか履けないとのことでした。

食事記録を見せていただいたんですが、肉や魚の多食もなく、一見、何の問題も無いように見受けられましたが、夏なのに、毎日、梅醤番茶を数杯飲み、おかずには毎食きんぴら牛蒡、ヒジキ蓮根が書かれていました。お味噌汁も毎日飲まれています。

「暑苦しくないですか?」とお伺いしますと、
料理教室の先生に「あなたは陰性だからもっと陽性になるような食事が必要」と言われ、4年間それをずっとされてきたのだそうです。当時は冷え症も酷かったので、なるほど自分は陰性だと理解納得をされたようです。

そして、いよいよ色々お尋ねしていくうちに、驚きのお話しを聞くことになりました。
それは、 「生野菜はこの4年間で一回も食べたことがない」 ということでした。

数年前にも同じような方がいらしたのですが、その方は特別だと思っておりましたので、またもやそんな方がいらっしゃるとは、本当にびっくりいたしました。

ご当人に問題があるのか、指導に問題があるのかはわかりませんが、
なぜ生野菜を食べてはいけないと思い続けることができたのでしょうか?
この頑ななある意味変な食事の在り方をマクロビオティックだと言われると、気絶しそうになりますね(笑)

イヌイット民族に胸を張って「玄米菜食が一番だ」とでも言うのでしょうか?
極寒の土地での玄米菜食では、あっという間に凍死ですよね。

本来なら夏には手に入りにくいだろう牛蒡や蓮根や人参などの冬の根野菜を煮炊きして頂くなんて、、30度越す夏の過ごし方として、自然に即しているといえるのでしょうか?

体質改善ではじめられたとしても、改善すれば陰陽調和のとれた中庸な食事の在り方があるでしょうし、季節に応じた調整も大切です。もちろん、年齢や性別、環境などに対応しなくては、それらは刻々と変化しているのですから、当然、食の在り方もそれらに合わせて変化させるものなのです。

この方には、トイレ回数や体温、感覚的体の変調を見ながら、きんぴら牛蒡などの煮締めた料理を控えて、生野菜をしっかり摂られることをお勧めしました。しばらくは梅醤番茶も止めて、巻き爪の状態を観察しながら、ゆっくりと季節に応じた食事に整えていきましょうということになりました。

そして一カ月、巻き爪がとてもよくなって、運動靴が履けるようになられたとのご報告をいただきました。

病院にいかれても治らなかった巻き爪が、食事を見直すことで改善できたようです。



食事の指導は、その方その方で違いますので、
巻き爪だから=生野菜と短絡的には判断はしないでくださいね。

みなさんの体質や体調、季節など、総合的な判断が必要になります。



マクロビオティックの落とし穴に落ちないための格言

『NON CREDO』

信じるな、然らば救われん。
つまり、自分で考えよう!ですね。




昨夜の一品。コリンキーのサラダです。
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生でおいしいよ~。













































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