無何有庵で望診法の講座を始めたのが2006年の10月からですから、かれこれ丸6年となります。
山村慎一郎先生をお迎えしてスタートした「山村塾」が最初で、山村先生との2年間も懐かしい思い出です。
マクロビオティックを学ぶ中で、健康というものの観念が変わり、「健康」と「病気」が裏腹にあるという物の考え方がなくなりました。メンテナンスであったり、予防であったり、作りだすものであった健康が、「自然とともにある」というものになりました。
それと同時に、薬や医療に無闇に頼り「健康にしてもらう」「治してもらう」的な他力本願な考えも自ずとなくなり、病気も「自然とともにある(自然に反すると病になる)」もので、まずは自然であることが大切になりました。
不調になる前のカラダからのメッセージを受け取り、食も環境もそしてカラダもココロも自然体を心がけることで、不自然を介入させることなく「事なきを得る」を実現できれば、私たちのイノチはいきいきとするに違いありません。
望診法は、カラダからのメッセージを受け取るための、見方と見立てを知るものです。
ほくろやシミ、肌の色や艶、顔の造りやしわのあり方、いろいろな状態を見て、カラダからのメッセージを受け取り、その対処の方法がわかるようになるものです。
レントゲンや血液検査などの近代的な検査とは全く違います。
東洋医学がもつ「整体観念」に基づき、「天人相応」「天人一体」「天人合一」といった、人と自然との統一性、そして人体の統一性、また社会環境との統一性を基本とした考えの上で弁証論治していくもので、自然と身体(心体)をじっくりと長い年月のなかで観察し洞察して、経験(体験)してきた結果の積み重ねであり、いわゆる臨床によるエビデンスなのです。
西洋医学だけを信じる者にとっては、なんと旧態依然とした古い曖昧で非科学的なものと思われるかもしれませんが、実際に学んでみると、実に明確に見立てることができることに驚きます。そして、カラダに顕れたメッセージがカラダのどこの不調かを言い当てることができ、顕れたところだけを消す(無くする)対処療法ではなく、顕れたところからひも解きカラダ全体を見て対応していくことができるようになります。
つまり、カラダはパーツで組み立てられているのではなく、全てが繋がっているということです。
フェルメールの絵画や岩崎ちひろの水彩画に観る真実は、人物の顔ひとつを観ても、陰影はあっても区切る線などないということです。
皆さんは「鼻」ってどこを差しますか?
子どもの絵を見ると△で描いていたりしますが、本当に△のところが「鼻」と言えますか?
実際のところ「鼻」に境界線などあるのでしょうか?
西洋科学的な物の見方に慣れてしまった私たちは、「鼻」を描くとき子どもが描く△とは言わなくとも、やはり線で書き記しますが、本当はフェルメールや岩崎ちひろが描くように、線などはないのが真実です。
西洋医学は、カラダを細分化し、いかにもカラダに境界線があるかのようにパート、パートで診ていきますが、東洋医学では、たとえば鼻に顕れる症状の原因は心臓や鼻腔であれば肺・大腸にあることを経験から知り、鼻だけの症状を取り除いても、原因となる根本の改善がなければ症状がまた再発することを体験しています。ですから、鼻の症状の不快を取り除く対処療法とともに、臓腑の健康回復に努めるのです。(肺と大腸の表裏の臓腑関係についても、経験から見出したものです。)つまり、カラダは一つであることを第一に置いているのです。
そんなことから近代では、西洋医学のいいところと東洋医学のいいところを併せて取り入れた統合医療を取り入れる病院も多くなりました。
無何有庵で開催している「望診法」は、他力本願となる西洋医学だけに頼るのではなく(もちろん西洋医学にも予防という考えがありますが)、東洋医学が持つ診断の方法を学び役立てるものです。
しかし、これはあくまで私たちが判断できる範囲のことではあります。
家庭(自分)でできる範囲のことは、他に任せないで我が身を生きるということでしょうか。
素人ができる家庭医学に役立つものです。
今現在は、「鏡で見る健康チェック」として<セルフケア編>を開催いたしておりますが、
この春からはより深く観察ができるようになる、<checkup編>に取り組みたいと思います。
望診法をもって自在にチェック、トリートメントできるようになるには、医療現場などの臨床環境の中で少なくとも3年くらいはかかると思います。臨床を持たない一般の皆さんですと、やはり、繰り返し、繰り返しの学びこそがが望診法の奥行きとなりますので、しっかり地道に楽しみながら取り組んでいただければと思います。
新期講座からは、チェックだけではなく手当法などのトリートメントについても少しづつ踏み込んでいきたいと思います。陰陽五行学説、五味について、属する臓腑などの復習がステップアップの鍵となりますので、これまで学んでこられたことを大いに参考となさってください。
また、新期講座から初めてスタートされる方にとっては、これまで学んで来られた方の中に入っての学びになりますが、繰り返し繰り返しの講座ですので、初級とか上級とかのランクはありませんので、心配することなくチャレンジしてみてください。
2012年 マクロビオティック望診法講座
<鏡で見る健康チェック「checkup編」>
日 程
新期からは原則第2土曜日 15:00~17:00の開催とします。
■ 4月14日(土):診断の原則①
「宇宙の秩序」
■ 5月19日(土):診断の原則②
「体質と状態」
■ 6月 9日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「口・歯」
■ 7月14日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「眉・目①」
■ 8月11日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「目②」
■ 9月 8日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「鼻・顎・耳」
■10月13日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「額」
■11月17日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「体毛」
■12月 8日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「手」
2013年
■ 1月12日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「足」
■ 2月 9日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「皮膚」
■ 3月 9日(土):望診法「実習」
受講料は全12回/24,000円(税抜き)です。単発受講の方は1回/4,000円です。
県外からの参加の場合事前予約の上、宿泊が可能です。(定員2名相部屋・入浴不可)
宿泊費は1泊2000円となります。
受講料納入を持ちまして受付とさせていただきます。
欠席、途中不参加の場合、原則として、返金は致しませんので万障お繰り合わせの上お申し込みくださいませ。また、中途参加の方につきましても、全12回分の受講料とさせていただきます。未受講のテキストはお渡しいたします。一連の流れがありますので、テキストにて自習してください。質疑応答はいたします。
お申込みは、松見歯科診療所 087-881-2323までお願い申し上げます。
ブログ、メールでは受付しておりませんので、
お手数ですがご了承くださいませ。
火曜日~土曜日の8:30~17:00までの受付となります。
メールでのお問い合わせはこちら
otoiawase@matsumishika.jp
<久司道夫氏著書より>
山村慎一郎先生をお迎えしてスタートした「山村塾」が最初で、山村先生との2年間も懐かしい思い出です。
マクロビオティックを学ぶ中で、健康というものの観念が変わり、「健康」と「病気」が裏腹にあるという物の考え方がなくなりました。メンテナンスであったり、予防であったり、作りだすものであった健康が、「自然とともにある」というものになりました。
それと同時に、薬や医療に無闇に頼り「健康にしてもらう」「治してもらう」的な他力本願な考えも自ずとなくなり、病気も「自然とともにある(自然に反すると病になる)」もので、まずは自然であることが大切になりました。
不調になる前のカラダからのメッセージを受け取り、食も環境もそしてカラダもココロも自然体を心がけることで、不自然を介入させることなく「事なきを得る」を実現できれば、私たちのイノチはいきいきとするに違いありません。
望診法は、カラダからのメッセージを受け取るための、見方と見立てを知るものです。
ほくろやシミ、肌の色や艶、顔の造りやしわのあり方、いろいろな状態を見て、カラダからのメッセージを受け取り、その対処の方法がわかるようになるものです。
レントゲンや血液検査などの近代的な検査とは全く違います。
東洋医学がもつ「整体観念」に基づき、「天人相応」「天人一体」「天人合一」といった、人と自然との統一性、そして人体の統一性、また社会環境との統一性を基本とした考えの上で弁証論治していくもので、自然と身体(心体)をじっくりと長い年月のなかで観察し洞察して、経験(体験)してきた結果の積み重ねであり、いわゆる臨床によるエビデンスなのです。
西洋医学だけを信じる者にとっては、なんと旧態依然とした古い曖昧で非科学的なものと思われるかもしれませんが、実際に学んでみると、実に明確に見立てることができることに驚きます。そして、カラダに顕れたメッセージがカラダのどこの不調かを言い当てることができ、顕れたところだけを消す(無くする)対処療法ではなく、顕れたところからひも解きカラダ全体を見て対応していくことができるようになります。
つまり、カラダはパーツで組み立てられているのではなく、全てが繋がっているということです。
フェルメールの絵画や岩崎ちひろの水彩画に観る真実は、人物の顔ひとつを観ても、陰影はあっても区切る線などないということです。
皆さんは「鼻」ってどこを差しますか?
子どもの絵を見ると△で描いていたりしますが、本当に△のところが「鼻」と言えますか?
実際のところ「鼻」に境界線などあるのでしょうか?
西洋科学的な物の見方に慣れてしまった私たちは、「鼻」を描くとき子どもが描く△とは言わなくとも、やはり線で書き記しますが、本当はフェルメールや岩崎ちひろが描くように、線などはないのが真実です。
西洋医学は、カラダを細分化し、いかにもカラダに境界線があるかのようにパート、パートで診ていきますが、東洋医学では、たとえば鼻に顕れる症状の原因は心臓や鼻腔であれば肺・大腸にあることを経験から知り、鼻だけの症状を取り除いても、原因となる根本の改善がなければ症状がまた再発することを体験しています。ですから、鼻の症状の不快を取り除く対処療法とともに、臓腑の健康回復に努めるのです。(肺と大腸の表裏の臓腑関係についても、経験から見出したものです。)つまり、カラダは一つであることを第一に置いているのです。
そんなことから近代では、西洋医学のいいところと東洋医学のいいところを併せて取り入れた統合医療を取り入れる病院も多くなりました。
無何有庵で開催している「望診法」は、他力本願となる西洋医学だけに頼るのではなく(もちろん西洋医学にも予防という考えがありますが)、東洋医学が持つ診断の方法を学び役立てるものです。
しかし、これはあくまで私たちが判断できる範囲のことではあります。
家庭(自分)でできる範囲のことは、他に任せないで我が身を生きるということでしょうか。
素人ができる家庭医学に役立つものです。
今現在は、「鏡で見る健康チェック」として<セルフケア編>を開催いたしておりますが、
この春からはより深く観察ができるようになる、<checkup編>に取り組みたいと思います。
望診法をもって自在にチェック、トリートメントできるようになるには、医療現場などの臨床環境の中で少なくとも3年くらいはかかると思います。臨床を持たない一般の皆さんですと、やはり、繰り返し、繰り返しの学びこそがが望診法の奥行きとなりますので、しっかり地道に楽しみながら取り組んでいただければと思います。
新期講座からは、チェックだけではなく手当法などのトリートメントについても少しづつ踏み込んでいきたいと思います。陰陽五行学説、五味について、属する臓腑などの復習がステップアップの鍵となりますので、これまで学んでこられたことを大いに参考となさってください。
また、新期講座から初めてスタートされる方にとっては、これまで学んで来られた方の中に入っての学びになりますが、繰り返し繰り返しの講座ですので、初級とか上級とかのランクはありませんので、心配することなくチャレンジしてみてください。
2012年 マクロビオティック望診法講座
<鏡で見る健康チェック「checkup編」>
日 程
新期からは原則第2土曜日 15:00~17:00の開催とします。
■ 4月14日(土):診断の原則①
「宇宙の秩序」
■ 5月19日(土):診断の原則②
「体質と状態」
■ 6月 9日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「口・歯」
■ 7月14日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「眉・目①」
■ 8月11日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「目②」
■ 9月 8日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「鼻・顎・耳」
■10月13日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「額」
■11月17日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「体毛」
■12月 8日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「手」
2013年
■ 1月12日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「足」
■ 2月 9日(土):カラダに顕れる状態の視覚的見立てと整体
「皮膚」
■ 3月 9日(土):望診法「実習」
受講料は全12回/24,000円(税抜き)です。単発受講の方は1回/4,000円です。
県外からの参加の場合事前予約の上、宿泊が可能です。(定員2名相部屋・入浴不可)
宿泊費は1泊2000円となります。
受講料納入を持ちまして受付とさせていただきます。
欠席、途中不参加の場合、原則として、返金は致しませんので万障お繰り合わせの上お申し込みくださいませ。また、中途参加の方につきましても、全12回分の受講料とさせていただきます。未受講のテキストはお渡しいたします。一連の流れがありますので、テキストにて自習してください。質疑応答はいたします。
お申込みは、松見歯科診療所 087-881-2323までお願い申し上げます。
ブログ、メールでは受付しておりませんので、
お手数ですがご了承くださいませ。
火曜日~土曜日の8:30~17:00までの受付となります。
メールでのお問い合わせはこちら
otoiawase@matsumishika.jp
<久司道夫氏著書より>
望診法、ずっと学んでみたいと思っていることの一つです。この講座に通えるところに住んでいないことが、とても残念です。。。
来月クラスに行った時、申し込みをしたいと思ってます。
望診法は、久司先生の本などもいくつか出版されていますので、ぜひお読みになってくださいませ。カリフォルニアの皆さんで、本の唱読会などをされると、楽しみながらお勉強できると思います。ご質問などありましたら、いつでもメールしてください。私でお応えできることでしたらお返事させていただきますよ。
引き続きご一緒に学ばせて頂ける事をうれしく思います。
また一年、よろしくお願い申し上げます。
唱読会、いいですね~。勉強に役立ちそうな本は、うちの本棚にたくさんあるのですが、なかなか。。。(言い訳がたくさん。。。)