を見る。アニメ化は2度目かな。
改めて見ると、ヘンなところがいくつかある。北島マヤが働いているのは中華料理店なのに、どうして年越しそばの出前があるのだろう?それはさておき、「椿姫」のチケットをゲットするために、大みそかのうちに出前を終わらせようとするマヤ。6時頃からスタートするのだが、お客さんから「うちは10時すぎでいいって言ったのに」などとクレームをつけられてしまう。原作にこんなせりふ、あったっけ?リアリズムを追求しているのかもしれないけれど、ミョーに笑える。演劇の道はキビシーのだ。
他にも月影先生が巨大化したり、エンディングでみんなが死んでいるように見えたり、突っ込みどころが多すぎて、困ってしまいました。テレ東の火曜深夜にやってるので、ぜひ一度見てみてください。
そういえば、これの実写版をテレ朝で見た記憶がある。某ホラー女優が乙部のりえを演じていたけど、単なる悪役で終わっていてがっかりしたっけ。北島マヤからスターの座を奪うのだけれど一瞬のうちに消えてしまう儚さ、美しさがなければならないのに。ふだんはさえないメガネっ子だけど、舞台に立つと超美少女、というキャラは、私の愛するあの人に通じるものがある。
私の趣味からいうと、ある演出家の「すでにお前自身というものがあるのに、なぜ他人になろうとするのか」という言葉に衝撃を受けた北島マヤが、アングラ演劇に目覚め、「紅天女」を捨てて自分の劇団をつくろうとする、それを許さない月影先生との間で激しいバトルが繰り広げられる、そんな「ガラスの仮面」も見てみたいですね。