きわめて現代的な意味を含んでいると思われる、神と預言者サムエルの言葉の数々。
「 不正を加えられた者が過度の寛容を示すことほど不敬虔を助長するものはない 」。
「 神が喜ばれるのは犠牲ではなく、善良で廉直な人びとである。すなわち、神の意志と命令にどこまでも聞きしたがい、神の命令にしたがった行動以外には何ひとつ正しいものはない、と考える者たちである 」。
「 神がその人物について下された判断を変えられることはない 」。
「 ユダヤ古代誌 」 と 「 プルターク英雄伝 」 ( 岩波文庫 ) が絶版中なのは、なぜだろう。神や人間についての記述が、あまりにも露骨だから、か。