録画していた

2019-04-11 17:25:52 | Weblog

「100分de名著」を見たのだが・・・。

 ゲストの岸見一郎氏のコメントが、ヒドい。「子供をほめて育ててはいけない。ゴミを拾う時に、ほめてくれる人がいないかまわりを窺うようになる」、だと。

 とんでもない偏見だ。ワシはまだ、そんな子供を見たことがないぞ。MCの伊集院光も、流さずに容赦なくツッコミを入れるべきだ。いったい、どうやって調べたのか。ほめられて育った子供は、全員そうなのか。NHKがこんなコメントをそのまま放送していいのだろうか。

 ロゴス=宇宙の秩序、ねえ。そんなものが実在するのか。実在するとして、それはどんなものなのか。ギリシア哲学にもいろいろあって、「万物は対立によって生じる」という見方もある(ヘラクレイトス)。もしも対立のない、完全に調和の取れた世界が実現したら、天体でさえもその運行を止めてしまうだろう。

 「現実を追認するだけではいけない」。それはそうだが、「現実を見ないことにする」のは、もっとまずいのではないか。

 そういえば岸見氏って、哲学者だったのか。心理学者だと思っていたが。

 哲学は、罪深い。人間を自殺に追い込む。野生動物は、ただただ死ぬまで生きるだけだが、人間には哲学がある。人生を、いい人生と悪い人生に区別する。「自分は悪い人生を送っている」という観念に責め立てられる。

 哲学を、何か神聖なものと見るべきではない。官能小説と同様、文学の一ジャンルに過ぎないと見るべきだ。
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