だと。
トヨタの責任は、大きい。カイゼン制度。あれは要するに、なるべく少ない人数で仕事を回す、という趣旨だ。カイゼンが進むと、今度は取引相手に値引きを要求する。すると、取引相手もコストカットのためにカイゼンを進めて、人減らしに励む。
このシステムが、日本中に広まった。さらに最近では、AIが人間の代わりを務めるようになっている。生身の人間は、邪魔者扱いだ。
子供が生まれてきても仕事がないのだから、少子化は当然のことだ。なにしろ、40パーセントの確率で非正規になってしまうのだから。結果、自動車の売れ行きも減少することになる。「賢いやり方で行われる愚かなこと」とは、まさにこれだ。